8月12日、ブックファースト川越店店長が「一個人ブログ」によって『池上彰「伝える力」』というタイトルの記事が公開された。
タイトルからして書評かと思いきや、記事の出だしはこうだ。
いま書店界で一番話題なのが、
いつ「池上バブル」が弾けるかということです。
最近の書店バブルに「茂木バブル」「勝間バブル」があります。
予想に反して、池上氏の本がバブル扱いされており、茂木氏、勝間氏を過去のバブルとして取り上げている。

at Powell’s Book Store / kana76
バブル っていうのは簡単にいえば「実際の価値よりも高く評価されている状況」ということだろうから、著者に対して極めて失礼な発言になるのではないだろうか。
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宇多田ヒカルが先日活動休止を発表した。
Twitterでニュースを見かけたときはさらりと流してしまったが、発表文を今日になって読んで考えさせられるものがあった。
活動休止を発表した、8月9日の彼女のブログには以下のように綴られている。
久しぶりの大事なお知らせ
振り返ると、15才からずっと音楽ばっかりやってきました。「宇多田ヒカル」が音楽に専念できるように、周りから過保護に守られた生活をしてきました。人からは、年のわりには人生経験豊富だね~なんて言われるけれど、とても偏った経験しかしていません。
この仕事のおかげで普通じゃできないようなことも出来ました。ファンのみんなにも、ずっと一緒にやってきたスタッフにも、とっても感謝してます。
でも、アーティスト活動中心の生き方をし始めた15才から、成長の止まっている部分が私の中にあります。それは、人として、とても大事な部分です。
この12年間、アーティストとしては色んなことにもチャレンジしたし、少しは成長できたと思います。でもこれ以上進化するためには、音楽とは別のところで、人として、成長しなければなりません。
そういう気持ちから、一つ大きな決断をしました!
来年から、しばらくの間は派手な「アーティスト活動」を止めて、「人間活動」に専念しようと思います。
彼女のいう「人として、とても大事な部分」「人として、成長しなければなりません」「人間活動」とは何を意味しているのだろうか。
私は宇多田ヒカルの曲は知っているものの、彼女の人間性に関しては全く知らないので、見当違いかもしれないが「人間活動」について考えてみたい。
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少し前の話になるが、6月6日の「ほぼ日刊イトイ新聞」と「日経ビジネスオンライン」の合同企画で、日経ホールで行われた矢沢永吉×糸井重里対談「お金のことを、あえて。」を視聴してお金のことを考えるきっかけがあった。
この企画は矢沢永吉と糸井重里という“結果的に”社長になった2人が自らを素人社長と位置付け、お金のことに関して対談したもの。
冒頭で、矢沢氏がデビューした頃のインタビューで「どうして歌手になろうと思ったの?」と聞かれて「お金がもうかると聞きましたから」と発言してインタビュアーに怪訝な表情をされてたので、「音楽も好きですけどね。」と付け足したエピソードを披露した。
この尖った発言で矢沢永吉を好きになる人、嫌いになる人が真っ二つに分かれたそうだ。
当時の矢沢氏は貧乏で飯もろくに食えない状況だったという。お金が必要というというのは嘘偽りない事実だったのだろう。彼にとっては「生きていくために音楽をやる」「遊びでやるんじゃないビジネスとしてやるんだ」という意思表示だったのかもしれない。
夢物語ではなく超現実的に物事を見ていた矢沢氏だからこそ発せられた言葉だったのかもしれない。
日本人はお金のことをストレートに語ることを嫌がる。
これはきっと、価値観の問題になるだろう。物事の判断基準がお金であることを嫌う文化があるのかもしれない。
いや、あったというべきなのか。
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