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2012年03月

何かをプランニングせずにはいられなくなる本/書評「次世代コミュニケーションプランニング」

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本日発売になった高広伯彦氏著の「次世代コミュニケーションプランニング」。発売前日に重版が決定したり、先行販売した一部書店では発売前に1位を獲得するなど、すでに好調を博しており注目度の高い書籍だ。
私は予約が開始された際にすぐに予約したが、珍しくAmazonが発売日に届けてくれたので早速手元にある。
幸いにも電子版でいち早く読む機会を頂き、本が届く前に読み終わっているという不思議な状況なので、早速紹介させていただこうと思う。

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著者は博報堂、電通で主にメディア開発やインタラクティブ・マーケティングなどに従事したのち、Google日本法人にて広告商品のマーケティングやYouTubeの日本における広告セールス導入などを手がけた経歴を持つ高広伯彦氏だ。
現在は「株式会社スケダチ」を立ち上げコミュニケーションプランニングを手がけている。

考えたい人におすすめの本


この本のメインターゲットは広告・PR人とのことだが、もっと幅広い層に読まれるべき本になっているように思う。
なぜなら、「広告とは」「メディアとは」「消費者の時代とは」「クチコミとは」という問いに対して、高広氏がどのように考え、なぜそのように考えるに到ったのかが丁寧に説明されており、多くの人にとって新しい視点を得ることができる、そんな本になっているからだ。
これらのキーワードにちょっとでも引っかかるようであれば、何かしら得ることができるだろう。

私は良い本に出会ったときに、本を読みながら「思考のトリップ」みたいな状態になることが良くあるのだが、この本はまさしくそのようなことが頻繁にあった本で、ヒントがたくさん詰まっている。

高広氏は本のはじめに「この本は今日や明日からすぐに役立つというものではない」と断言しているが、『長期的に得られる「考える癖」をつけるための本として読者のみなさんに提供したい。』と述べている。
この本はまさしく「考えたくなるだけでなく、考えるのが楽しくなる」ものであり、「明日から考え方に変化が生まれる」そんな本なのではないだろうか。

それでは、この本で特に興味深かったメディアの考察の部分を、いくつか引用しながら紹介させていただこうと思う。続きを読む

「評価経済社会」に感じる違和感と価値観の変化

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ここのところ「評価経済社会」というキーワードを目にするようになった。このキーワードは人によって異なる解釈があるようなのだが、私が最初に違和感に感じたのはTech Waveの記事で「貨幣経済社会から評価経済社会へ」という一文とともに紹介されているのを読んだときだった。

この話の元になっているのは、岡田斗司夫氏が執筆した「評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている」という書籍なのだが、どうも「貨幣経済社会から評価経済社会へ」という主張には危険性さえ感じる。今日はそのことについて意見を述べたいと思う。

最初に説明しておくと、貨幣経済社会ではいままでお金を仲介してモノやサービスを交換していたのに変わり、評価経済社会では評価を元にモノやサービス、お金を交換する社会になるという考え方だ。

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「評価経済社会が一体どのような世界を実現するのだろうか・・・」。そう考えた時に私がまっさきに思い浮かべたのは「カルトな新興宗教やマルチ商法の世界」だった。

なぜなら、彼らは自分たちを実際よりも高く評価することにやっきになり、特定のコミュニティ内において世間離れした評価基準を作り上げてしまうからだ。

外部の人間からすると価値のない考え方や商品でも、信者となった人間にはとても価値のあるものに感じてしまい、団体の手となり足となり活動したり金銭を提供してしまうというものだ。つまり、「評価させたもの勝ち」の世界である。「評価経済社会」はこのような世界を助長させてしまう世界なのではないだろうか。

実際、岡田氏の「評価経済社会」は、1995年に「ぼくたちの洗脳社会」というタイトルで出版したものを改変した書籍であるという事実からも、これがずれた考え方ではないであろうことが推測される。続きを読む
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