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違法ダウロード問題に困っていたロックバンド「アイアン・メイデン」の対処法が話題になっている。

英ロックバンドのアイアン・メイデン、ビッグデータを活用したユニークな手法で違法ダウンロードに対処(All Digital Music)リンクが見れない場合はこちら
TechCrunchによると、アイアン・メイデンがMusicMetric社のデータを活用したかどうかは定かではないようです。

アイアン・メイデンは、最も違法ダウンロードされている国に行きライブを敢行。その結果ライブはソールドアウトし、グッズなどから大きな収益を上げることができたという事例だ。
本来であれば取締まるべき相手を味方につけたような格好だ。

この記事を読んで思うところは、コンテンツ提供者に必要なのは、違法ダウンロードやデジタルコピーを阻止することに注力することではなく、インターネットの伝播力を逆に利用して、とにかくファンを作り、そこからどう収益をあげるか、ということを徹底して考えた新しいビジネスフローを開発することに注力するべきではないかということだ。

コンテンツのデジタル化によって、違法ダウンロードが蔓延してしまうのはコンテンツ提供者全体の問題である。そして、それを阻止するべく各社が行っていることは、DRMによって利用や複製を制御したり、デジタルデータ自体を販売しなかったりすることだ。それはむしろお金を出して買ってくれる人へ不便を強いるような形で、コンテンツにお金を出すという習慣から自ら遠ざけるものになっている側面もある。
当然違法ダウンロード行うものは敵であり、客としてみなすことはない。

音楽は無料ので楽しむのがあたり前


日本でも10代に話を聞くと、音楽はYouTubeで聞くという答えが当たり前のように返ってくる。以前ソニーのMUSIC UNLIMITEDをTECH SE7ENで紹介した時にも「毎月音楽に1000円も使わない」といった意見も多く、私自身が考えるよりもコンテンツにお金を出す発想自体がなくなっているように感じた。
つまり、コンテンツは無料で楽しめるものを選択し、多少の不便を我慢しながら楽しんでいる人が年々増加しているというのが現状だ。これは結局のところ、コンテンツを楽しむ経験を損なうことであり、適切な音楽に出会うきっかけを失わせることにつながっているのではないだろうか。
いまコンテンツ提供者が行っていることは、純粋にコンテンツを楽しませることから、確実に足を遠のかせているのではないか。

コンテンツのデジタルコンテンツが蔓延してしまうのは、抗えない動きだ。コンテンツ提供者は不便を強いるのではなく、最大限にコンテンツを楽しませ、ファンになってもらい、きっかけを最大限に活かすことを第一に考えるべきではないか。
ファンになってもらったら、ファンを楽しめる形で収益を生む仕組みを考えれば良い。

コンテンツ提供者はこれからどうしていくべきなのか。これは簡単な問題ではないが、いま一度コンテンツを楽しんでもらうためのベストの選択がなんであるのかを考え直す発想の転換が必要なのかもしれない。
結局のところコンテンツで勝負する時代。コンテンツ力で勝負するためにどう広げるかに注力して考えるべきではないか。

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