売れまくっているKinect、60日間で800万台を販売 — Kinectの3つのいいところ

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日本では全く売れてる様子のないKinectだが、世界では飛ぶように売れているようだ。マイクロソフトは先日、Kinectが発売してから60日間で800万台の売上を記録したことを発表した。

kinect

実は我が家にもすっかりとオブジェクトと化していた初代のXbox360があったので、Kinectが発売された際に購入している。いまさらな感はあるが、Kinectを使ってみた感想と、何が凄いのかを考えてみた。

Kinectはコントローラーがいらない – 手ぶらって想像以上に気分がいい

体を使ってプレイするゲームと言えば任天堂のWiiがあるので、どのぐらい違うのかが買う前に一番気になっていたところだ。
Wiiも2つのコントローラー(Wiiリモコン)を駆使しして、様々なゲームを体を動かしてプレイすることができる。家で仕事をしている私にとっては、Wiiが唯一の運動の場であったりもするほどお世話になっていて、そこそこ満足していた。
(Wiiでは「パーソナルトレーナー」が、かなりいい運動になっておすすめ)
Kinectの最大の特徴はコントローラーが不要で、体さえあればプレイすることができるという点だ。
しかし、実際にプレイする前は、それがWiiの操作と比べてどれほどの違いをもたらすのかを疑問に感じていた。
ところが、Kinectを最初にやってみた感想は「まったくの別物」といった印象を持った。
Kinectは読み取れる範囲であればどこにいても動きを読み取ってくれる。手ぶらであることも相まって、なんだか開放的で自由に動き回れて気分がいい。両手の動きはもちろん、頭や足を使った動きをすべて読み取ってくれるから、いろいろな動きが可能だ。ヘディングやジャンプもしっかりと読み取ってくれる。
画面にコントローラーを向けなきゃいけないとか、余計なことに気を使わなくて良いので、ゲームに集中することができるのは大きなメリットになる。これはプレイしてみないとわからない感覚かもしれない。深度センサーによって前後ろの動きを読み取るのにもにも驚いた。
そして、次で詳しく紹介するが、驚くほど自分の動きがそのまま反映されるのも素晴らしい。

Kinectの驚きの認識力 – 間接の動きまで感知する

Kinectを使って一番驚いたのがその感度だ。Wiiのイメージでいると、体の一部をKinectが感知してくれるようなものだと思っていたが、実際のところは、体のすべての動きを感知してくれるのだ。
その精度は、間接の動きまで正確に感知してくれるという素晴らしさ。
これも以外だったのは、ダンス系のゲーム「ダンスエボリューション」や、フィットネス系のゲーム「ユアシェイプ フィットネス・エボルブ」は、自分の姿が実写でそのままゲーム内に反映されるのだ。「こんなことまで出来ちゃうんだ!」と驚いたものである。
下記は「ダンスエボリューション」をプレイしている様子の動画。左に写っている青い服の人が実際にプレイしている。(私じゃないよ)

間接の動きをどんな感じで感知してくれるかは、この動画がわかりやすいと思うのでご紹介。ゲームの中のキャラクターを、このように自由自在に操ってゲームをプレイすることができる。

Kinectは未来的な操作感 – 映画もジェスチャーで見れる

Kinectはゲーム以外の操作を行うこともできる。例えば、映画を見る際もジェスチャーと声だけで操作可能だ。例えば「Xbox」と言ってメニューを呼び出して、「プレイ」と言えば再生され「ストップ」と言えば停止する。
これは想像以上に未来的な感じがして、まさしく映画「マイノリティ・リポート」の世界に浸っているような気分になる。
下記の動画が操作関連ではわかりやすいと思う。Xbox360を立ち上げてからすべての操作をKinectだけで行うことができる。

日本でなんで売れないのか

売れない理由は「そもそもXbox360自体が売れてないから」という点に尽きる。
販売台数を調べたら、2009年3月の時点でのXbox360の累計販売台数は、100万台となっている。しかし、その他機種を見ると、2010年2月の時点でWiiは1002万台、PS3は482万台と差は歴然。
Wiiはまさに体を使って遊ぶゲーム機だし、PS3も「PlayStation Move」をKinectに先行して出したから、体を使って遊びたい人はそっちに流れるだろう。
KinectをやるためにXbox360を買うという選択肢は、ほとんどの人が最初から持ち合わせていないだろう。
もうひとつ日本にとってネックといわれてるのが、ある程度のスペースが必要になる点だ。
アメリカに比べて日本の家は狭く、テレビの前に十分なスペースが無い場合がある。Kinectをプレイするにはテレビの前に何も無いスペースが1.5m~2mぐらいの範囲で必要になる。うちの場合も、テレビの前にテーブルを置いていたが、それを移動する必要があった。(Kinectが床を認識できなくてはならない)
私は初代Xbox360を買って、ずっと売れて欲しいと願っていた。なぜなら、売れてくれないとソフトが出てくれないからだ。Xbox360はアメリカなどのソフトが多くできることがメリットではあるが、当初は日本のソフトが本当に少なかった。
Kinectは楽しい。一度体験すれば、いろんなソフトをやってみたくなる。しかし、まだソフトが10本程度であまり選択肢がない。日本らしいソフトが今後リリースされるためにも、日本でもKinectに普及してもらいたいものだ。
あと最後に、Kinectが近いうちにPC対応するという話しもある。日本ではこっちの方が売れるかもしれない。

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。