3D以外も充実したニンテンドー3DSに未来を感じるが目も疲れる

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ニンテンドー3DSが2月26日についに発売された。実はここ最近の何でもかんでも3Dな流れに「それってどうなの?」って感想を持っていたので、3DSも例外ではなくスルー予定だったのだが、予約祭りに勢いあまってついつい「予約ボタン」を押してしまい、自分のいい加減さにうんざりしながら発売日を迎えた。
Amazonは予約していても発売日に届かないおちゃめな一面があるが、今回はしっかりと発売日に届いてくれた。Amazonには素直に「グッジョブ」を贈りたいと思う。

3DS

今回買ったソフトは「レイトン教授と奇跡の仮面」と「戦国無双 Chronicle」の2本。
レイトン教授は実はやったことがないのだけども、超人気タイトルということで買ってみた。そして、もう1本は3Dを存分に味わえそうなタイトルを買いたかったので「ウィニングイレブン」「ストリートファイターIV」と悩んだあげく、この中で一番3Dの評判がいい戦国無双を選んだ。

まずは3DSで新たに搭載された機能をおさらい

まず、3DSで新たに搭載した機能をおさらいしておこう。


3Dは今回の最大の特徴なのはもちろんだが、内蔵センサーやアナログパット、バーチャルサラウンドなどが新たに搭載され、ゲーム機としての底上げがしっかりと行われた印象がある。
・裸眼で3Dが楽しめる液晶を搭載
・上画面液晶が少し大きくなって、画質が向上
・モーションセンサー、ジャイロセンサーを搭載
・アナログパット(正式名称;スライドパッド)が搭載された
・バーチャルサラウンドに対応
その他に、3D写真や映像のダウンロードなど、3Dならではの楽しみ方も可能になっている。内蔵ソフトには、ARを利用したゲーム「ARゲームズ」や「顔シューティング」が用意されている。
・3D写真が撮影できる
・AR(拡張現実)が楽しめる
・5月末以降に映像コンテンツも配信予定(3D映画の予告が見れる?)
Miiの作成時には写真を元に自分の顔を作成してくれる機能があり、純粋に感動した。私の顔で試してみたところ中村俊輔にそっくりになったが、たぶんシャレだと思う。
それから、マルチタスク的なこともできるようになったようだ。活用できるかは不明だが、1つのポイントになるかもしれない。
・HOMEボタンが搭載され、ゲームを一時中断してブラウザーを利用するなどが可能に
 (インターネットブラウザーは5月末頃のリリース予定)
アクセサリーとして、今回専用受電台も付属しており、置くだけで充電が可能なのも、案外うれしいポイントになっている。

想像以上にと感動した3DS

さてさて、肝心のやってみた感想を述べてみたい。
「ゲームに3Dは必要なの?」って疑問に挑んだ3DSだが、実際プレイしてみると「おぉ!」という感動を素直に味わえた。好印象な点としては以下があげられる。
・案外くっきりと3Dが見える
・奥行きの表現がメインだが、立体的な演出もなかなか良い
・バーチャルサラウンドがいい感じ
3Dについては思ったよりも出来がいい印象で、総合的に新しい感覚を味わえるゲーム機に仕上がっていると感じた。ゲームをやりながら関心するような演出もしばしばあり、いろいろなゲームを試してみたくなる感じだ。
あと、意外だったのは、音に迫力があっていい感じであることだ。どうやらバーチャルサラウンドに対応したようで、対応ソフトであれば、いままでと違った音を楽しめる。

やっぱり目が疲れる3DS

懸念事項としての代表格が「目が疲れるのでは?」という問題がある。個人差もある話なので、一概に言えないと思うが、確かに目は疲れる。
というよりも、いままでと違う目の使い方をしている感覚が強い。実際に、左右の目で別々の映像を見ることによって3D映像を楽しんでるわけだから、当然かもしれないが、3DSを遊んだ後にパソコンを見ると、すこし違和感を感じるところがある。
それと、くっきりとした3Dを楽しむためには、正面から25cm程度離した状態で楽しむ必要がある。
なので、ゲームに熱中して目が近づいたり、正面から外れたりすると、たちまちピントがぽやけたような映像になり、おそらくこれも目が疲れる原因になっている。
私は割とゲームに熱中してしまいやすいので、いつの間にか目が近づいて、焦点があわなくなったことに気づき、我にかえることがあった。
速い動きのゲームに向いていないという話もあったが、そんなことはなく、視点がずれてしまうのが問題と思う。実際に、戦国無双は十分早い動きのゲームだと思うが、その部分に問題は感じなかった。
しかし、今回ポイントが高い機能として、3Dのレベル調整が可能になっている点がある。
3Dのレベルを、ボリュームをコントロールするように調整が可能で、普通に2Dとしても楽しむことができる。なので、気分に合わせて3D、2Dを使い分けることが可能だ。私は通常7割ぐらいで楽しんでいる。
ちなみに嫁さんは目が疲れるということで早速2D表示で楽しんでいるようだ。

今後のラインナップ

今回、発売時のラインナップに任天堂の製品は「nintendogs」の1本だけだが、他社メーカーへの配慮の意味も含まれているようだ。4月以降の注目のラインナップには以下のタイトルが並んでいる。かなり楽しみなタイトルが揃っている。ジャイロセンサーが搭載されたので、傾けて楽しむゲームなども、今後出てくるだろう。
・メタルギアソリッド
・バイオハザード
・キングダムハーツ
・ゼルダ
・レイトン教授VS逆転裁判
・ラブプラス
・マリオカート
・ペーパーマリオ
・動物の森

3DSは新しい感覚を楽しめるゲーム機だが、飽きるかどうかはまだわからない

ニンテンドー3DSは新しい感覚を味わえるゲーム機だ。この端末によって、ゲームの可能性が広がるのは間違いない。
しかし、この新鮮な感覚が薄れてきたときに、このゲーム機をどのように評価するのかは自分でもわからないところがある。
ただ、購入した2作品にはかなり満足していることも事実で、今後さらに3DSならではの演出を備えたゲームも出てくるだろうことを考えると、まだまだ可能性は広がりそうな感じだ。
「新感覚」を存分に楽しみたい人には買いの1台になるだろう。

ニンテンドー3DS アクアブルー
任天堂    価格:30,400円  評価:★★★★★


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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。