Twitterを通して広がる意識の変化

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最近Twitterを通して様々な変化が伝わってくる。
自分自身もなんでかわからないが、無性に何かをやらなくてはとアクションを駆り立てられるものを日々感じていた。そして、その正体がいまいち掴めずにいた。
しかし、昨日の 三木谷浩史氏・孫正義氏が語る「国民の、ITによる、日本復活」 や、今日の EarthDay2010 WorldShift Forum をUSTREAMで見ながら、Twitterで流れてくる皆さんの反応を見ていて、その正体が何かを確信した。


「そうかみんな当事者意識を持ちはじめているのか」と。
様々なTwitter上で交わされる議論、Twitterで知ったイベント、それらに参加することで「何かが変わる」とみんなが思い始めているのではないだろうか。
ここ数カ月でTwitterを通していろいろな人に会った。
「自分が何かを変えてやろう」「自分で何かを創り出そう」としている人たちの熱い思いに触れ、「自分も何かを実行しなくては」と思わされた。
これは私自身の話だが、そういった感情がいま広がっているのではないだろうか。
何もしないということは現状に満足しているということ、現状に満足していないのなら自分から動き出して何かを変えなければならない。

当事者意識が持てない環境

選挙の投票率が悪いのは「投票したい党がない」という理由もあるだろうが、自分の一票に価値を見いだせないということもあるのではないだろうか。
自分が一票入れることで果たして結果は変わるのか?どれだけ意味があるのか?と。
なんだかあきらめにも似た感情を覚えている人が多いのではないだろうか。単純に無関心と決めつけるのではなく、そういった部分に問題があるのではないだろうか。
私も選挙では必ず投票しているが、自分の一票がなんの変化ももたらさなかったことに、無力さを感じたことがある。
オバマ大統領がソーシャルメディアをうまく活用して、黒人で初めての大統領として選挙に勝利した。
その時に参加した人たちは、「自分たちが歴史を変える」という当事者意識を持って参加していたのではないだろうか。それが大きなうねりを生み出したのではないだろうか。
裕福なはずの日本の多くの人がボランティアとか寄付を実行することができないでいるのは、当事者意識を持てないでいるのではないだろうか。
海外にいる学校さえいけない人や自然の災害に会って大変な生活を送っている人がいる。でも、それはとても遠い別の世界での出来事と思ってしまっているのではないだろうか。
それでも、ハイチ地震のときはTwitterを通して、現地の状況が絶え間なく流れてきた。自然と自分も少しでも力にならないとって感じることができた。

みんなが当事者意識を持つことが大事

今日のWorldShift Forumでの上田壮一氏のプレゼンテーションの言葉が響いた。

WorldShiftの時代を生きている、本当に幸運な世代。
中国の古い言葉「一年先を考えるなら種をまけ。十年先を考えるなら木を植えろ。百年先を考えるなら人を育てよ」。
関心がない人から学ぶ人へ。学ぶ人から行動する人へ。行動し、伝える人へ。
他人事から自分事へ、そして自分たち事へ、ワールドシフトを起こす社会へ。
未来はみなさん一人ひとりが参加して作るものである。
作る側に回るって決めた時に、そこから自分自身が変わった。変わったことは楽しいことばかりだった。楽しくやることが大事。

それを聞いた後に今日こんなことをツイートしたら、たくさんの人が反応してくれた。

一人の力は小さいかもしれないけれど、誰かが動き出せば大きな動きに繋がるかもしれない。他人事ではなく、自分事として、自分にできることから動き出そう。人を動かすのはあなたのヴィジョンかもしれない。

ソーシャルメディアが一人一人の声に力を与え始めている。
みんなが持っていた小さな想いが、人と人を引き合すことで大きな想いに変化させているのかもしれない。
これは本当に素敵な流れだと思う。
確かにいま何かが変わろうとしているのかもしれない。

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。