先日マクドナルドの2013年12月期の連結経常利益が前期比58%減になることを発表し話題になった。原因は客離れで、高級バーガーの展開も不発。不採算店などを110店閉める処置もおこなったという。私の地元のショッピングモールでもマクドナルドが閉店し、驚いていたところだ。
マクドナルド、経常益58%減の100億円 13年12月期(日本経済新聞)
私自身は、マクドナルドのポテトが好きで昔からよく利用していたが、最近極端に行く機会が少なくなったように思う。今日はその理由を自分なりに考えてみた。
1. ハンバーガーがおいしくない
これは結構致命的な部分だが、ハンバーガーがおいしくない。パテは肉感が薄いし、パンはパサパサ。見るからにおいしそうじゃない上に、実際においしくない。
「マクドナルドにおいしさを求めるなよ」って声が聞こえてきそうだが、モノには限度があるという話だ。前からこんなにおいしくなかったっけ?っていうのが、最近よく思うところだ。
2. ポテトがおいしくない割合が増えた
ポテトの味が店舗やタイミングによってまちまちなのは昔からの話だが、最近は4回に3回ぐらいの割合でまずいポテトに出会う。ポテト目的でマクドナルドを利用する人間としてはこれが悲しい。
特に最近行った店舗ではかなりしょっぱいポテト(恐らく当社比2倍のしょっぱさ)に出くわし、「店員に食べさせながら、小一時間説教したい」という思いに駆られたことがあったが、めんどくさいのでそのまま食べたところ、トラウマレベルで記憶に残ってしまった。あれで足が遠のいたのもある。
ちなみに私の経験上「ららぽーとTOKYO BAY」にあるマクドナルドのポテトは感動するレベルでおいしい。しばらく行っていないので今はわからないが、ここは別物として見ている。是非全国のマクドナルド店舗を「ららぽーとTOKYO BAYクオリティ」に統一して欲しい。
3. 店舗がくつろげない
とにかくお店でくつろげない。1つ1つの席の間隔がせまく通路も狭いので、ちっちゃくなって食べる必要がある。1人でサクっと食べたい時に使うのはいいが、複数人で利用することはなくなった。
店内がにぎやかすぎることも多く、まったくリラックスできないということが多い。食事を楽しむっていう体験はあまり得られないのが現状ではないだろうか。
逆にどんな場所でも構わないと考えるような人が長居するようになった可能性もある。
4. 選ぶ楽しみがない
最近メニューは復活したようがだ、あのレジでの「時短」の雰囲気は、食べるものを選ぶ楽しさが半減していたように思う。「まぁ、ハンバーガーセットでいいや」みたいなことも少なくなかった。待たせないための時短キャンペーンが逆に客へのプレッシャーに変わっていたのかもしれない。
また、これは自分自身の選択でもあるが、クーポンで安いセットに決める機会も多く、これまた満足度が下がってしまった要因になっているかもしれない。
というわけで、個人的な要望をまとめてみると、「チープになりすぎたハンバーガをいま1度見直し、ポテトの品質管理の徹底、そして店舗をいまよりも食事を楽しめる場所にして欲しい」というところだろうか。
結局のところ、いまのマクドナルドはコストを切り詰めに切り詰めた結果、安かろう悪かろうがすっかり定着してしまったのではないだろうか。是非そこそこの満足感が得られるマクドナルドが復活して欲しい。
今年の9月に就任した新社長の手腕に期待したいところだ。
実際皆さんは最近マクドナルドに行っているだろうか?行かなくなった理由があれば是非教えて欲しい。
ちなみに私が最近よく使うのはモスバーガーだ。ハンバーガーが美味しく、お店もゆったりしている。100円程度の差でこれだけ違うと、やはりモスバーガーを選んでしまう。
追記(12月25日)
コメントなどで「安くないでしょ高いでしょ」って意見がたくさんあった。確かにいまのマックはあまり安いと感じなくなったところはある。店舗や時期によって値段が違うので一概に言えないところがあるが、ハンバーガーセットが500円と言われたときは「えっ、あれで500円」と思ってしまった。
自分の中でも「マクドナルド=安く食事を済ませるところでしかない」みたいな発想にすっかりなっていたかもしれない。
しかも、季節や限定メニューは700円程度になるため、他のハンバーガーショップと変わらない水準だ。「安くないし、おいしくない、そして居心地が悪い」。確かにこれがいまのマクドナルドに対する印象かもしれない。
イケダハヤトさんがこの記事に反応してくれた。「マクドナルド失墜の原因は行き過ぎた「効率主義」にある」行き過ぎたコストカットによるサービスと味の悪化はあるかもなぁ。でも、価格だけ戻っているという。デフレが生み出した現代病なのかもしれない。