ソニーがついに炎上マーケティングを実践!? — ソニーに求めたい品位

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ソニーが公開した「torne(トルネ)」のキャンペーンページがはっちゃけすぎだと話題になっています。
にわかに信じがたいと思いますが、このキャプチャーはplaystation.comのトップで告知されている、正真正銘のオフィシャルなキャンペーンページなんです。

demo

「でも・・・あ高いんでしょ?」というお約束のコピーもきっちり入ったこのキャンペーン告知ページ。下記のような情報商材系のページでよく見られる手法がふんだんに使われていて、苦笑せざるを得ないような構成になっています。


・縦にやたら長い
・体験者の声が続々と寄せられている
・アクションボタンがやたら大きい
・注意を集めるなら「赤」と「黄色」
3月10日に公開されたようですが、既にはてぶが300以上ついていて、それなりに話題になっているようで、「楽天メソッドを実践してる!」って声も多いみたいですね。
ちなみに、このように情報を詰め込んで縦長のページにする手法は、ユーザーに「これだけ読んだのだから、買わないと勿体無いかな?」と思わせる狙いがあるようです。

ソニーはやるべきではない手法なのでは?

「炎上マーケティング」というほどのことではないのかもしれませんが、ソニーが奇をてらったキャンペーンページであることは確かだと思います。
普通なら、第三者がやるような手法ですが、トップページから堂々とメインバナーで誘導しているので、意図的に仕掛けたものなのでしょう。
奇をてらったキャンペーンをするのはいいと思うんです。でも、はっきりいってセンス悪いですよね。
ソニーがユーモアを追求するのはいいと思うのですが、やるとしたらどこか「おしゃれだなぁ」という印象を持たせて欲しいんです。
それが、ソニーが築きあげてきたブランディングイメージだと思うし、ソニー製品のデザインや技術力が示す「こだわり」をアピールしていくには、これからも追求していかなきゃいけない部分なのではないでしょうか。
近年のAppleのように常に振る舞いに気を使って、期待を裏切らないことが、ユーザーの信頼を獲得し、ユーザーに愛され、ユーザーに応援される企業になることなのだと思います。

これからの企業に求められる品位

ソーシャルメディアが浸透する中、ユーザー目線なキャンペーンはこれからも多くなっていくと思いまし、私自身もこれからは「B to C」よりも「B with C」というスタンスが企業にとっては重要になると思います。
ただ、それでも「ブランディング」は非常に重要で、その立ち振る舞いには十分な注意が必要です。今回のソニーのキャンペーンは「バズって認知されればいい」というスタンスなのでしょうが、これによってユーザーに与えた印象はどのようなものなのでしょうか?
私には、ユーザーに近寄ったコミュニケーションというよりは、品位を下げたコミュニケーションとしか思えませんでした。
個人的にソニーはAppleに対抗しうるブランドを築ける会社だと思っているので、ソニーには是非ケチで下品な手法を使わずに正当法で勝負して欲しいところです。
みなさんは、このキャンペーンは成功だと思いますか?
※ちなみにソニー製品は、テレビ・デジカメ・ビデオカメラ・PS3+torneを愛用しているいちユーザーです。torneはインターフェースが使いやすくいい製品であることを補足しておきます。
今だ!PS3キャンペーン | プレイステーション オフィシャルサイト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
share post to:
Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。