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mixiの笠原社長が「ユーザーファースト」を改めて宣言したようだ。これに対する反応をTwitterやはてぶのコメントを確認してみると冷ややかなものが多い。
ここで言う「ユーザーファースト」はどうやらユーザーの利用実態や意見から改善を図るというものであるようだ。果たしていまmixiに必要なのはユーザーの意見を聞くことなのだろうかを考えてみたい。 

mixi : 「ユーザーファーストなmixi」を目指して

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SNSが「ユーザーファースト」なのはあたりまえである。ユーザーのためのサービスであって、ビジネスはそこにのっかるものである。なのでこのタイミングで「ユーザーファースト」宣言をしても、「じゃぁいままではなんだったんだ」って話になるのもあたりまえである。
しかし、いままでのmixiは、利益重視、株主重視というと考えてしまうところが確かにあり、使い勝手がよくなるどころか悪くなる一方という印象があった。
そんなmixiもこの半年で株価が半減してしまうなど、なかなかの苦境にたたされている。何かしらの対策が必要な状況だ。

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で、今回mixiは「ユーザーの声を積極的に聞いて迅速に改善していきます!」ということが主眼となっているようなのだが、果たしてmixiにいま必要なのはユーザーの声を聞くことなのか?という話である。

mixi : 皆さまのご意見をお聞かせください

ユーザーの声を聞くことが重要なのは間違いないが、1万7千名の署名を集めた利用者に冷ややかな対応しかできなかったmixiがこんなことを言っても冷めた目で見てしまうのも仕方がないことだろう。その時のことを皮肉を込めてこんな記事を書いた。

TECH SE7EN : ソーシャルメディア時代の対応ができない会社「mixi」

まぁ、過去のことは良いとしてもmixiにいま必要なことは利用者にどのような場を与えるかを明確に示すビジョンなのであって、ユーザーに振り回されることではないのではないかと思う。
ユーザーの声を聞くと言ったって様々な意見がある。足あと機能の復活を願う声もあれば、私なんかは必要のない機能だと思っていたりする。つまりユーザー層によって要望は様々だ。

なので重要なのは「誰」の意見を聞くのかであり、そのためにmixiが創り上げるべき「場」がどのような物なのかが明確でなければならない。
そんなことはわかっていて、あえてやっているということだろうか。

Facebookと何が違うのか


では、Facebookはユーザーファーストなのだろうか?
先日、Facebookの月間ログインユーザーがmixiを抜いたことをお知らせしたが、あれからFacebookの勢いは衰えておらず、10月11日時点では1600万人を越えている。この数ヶ月で完全に勢いが加速している形だ。

TECH SE7EN : Facebookがmixiの月間ログインユーザー数を逆転!1480万人を突破

Facebookはおそらく「ユーザーファースト」ではあるが、mixiの今回の宣言のニュアンスとは異なるものを感じる。Facebookにはユーザーのコミュニケーションを変えるようなビジョンがあり、ユーザーの利便性が高まることを信じて、いまのようなサービスを構築してきたのではないだろうか。mixiにはここが欠けているのではないか。
Facebookも新機能で度々ユーザーの批判を浴びることもあるし、いまは批判されても将来に繋がることであれば改良していこうという意志が見えた。やはりそれは先を見通しているということである。

Facebookはコミュニケーションインフラになることを目指し、その為にどのような機能が必要なのかを模索してきた。より多くの人がつながれる場を作り、いままでの電話やメールに取って変わるようなサービスになろうとしている。
先日Facebookの月間利用者が世界で10億人を突破したことをマーク・ザッカーバーグが明らかにしたが、これは驚くべき成果である。
こんな規模の間際まで上場しなかったのは恐ろしい話ではある。Facebookはうるさい株主に邪魔されず自らの理想を貫いてきたのだ。

そんなFacebookも上場をし「収益化」に本格的に着手しだした印象がある。この先どうなっていくのかは、注目されるところだ。

ここまで書いて、だからこそmixiはいま「ユーザーファースト」を宣言するのだろうと思った。上場した企業の先輩として。もしそうだとしたら、過去の誤りを改めようと考えているのかもしれない。もし本当にそうだったら面白いのだけど、どうだろうか。mixiが今後どのような展開を示すのか期待したいところだ。お後がよろしいようで。

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