朝10時頃、何気なくTwitterのタイムラインを眺めていたら、面白い光景が目に飛び込んできた。
なにやら、広告を貼り付ける作業がUSTREAMで中継されているのだ。
カラフルに並んだ四角い物体。これはなんとiPhoneケース。「iPhoneケースをご自由に持っていってください」というキャンペーンのまさに準備中の模様がUSTREAMで生中継されていた。
月曜の朝にTwitter上に巻き起こったバズ
このキャンペーンには面白い特徴があった
- iPhoneケース配布という奇抜さ
- キャンペーンがまさにはじまろうとしている所をUSTREAMで生中継
- カラフルなビジュアルによる絵的な面白さ
- キャンペーンのリアルタイム性
これによって、「いまなんか面白いキャンペーンがはじまろうとしている」ということを知ったユーザーはリアルタイム性もあって、すぐにフォロワーに向けてツイートした。
たちまちリツイート(RT)の連鎖がおこり、様々な人が一斉にツイートした。
正確性はわからないが、hashtagsjpのデータを見る限りでは、19時時点で283人によって、400件以上のツイートがなされた。
もともとTwitterには面白いことを伝播させる文化がある、このキャンペーンも例外ではなく見事に思惑がマッチした格好だ。
ハッシュタグが盛り上がった印である、hashtagsjpの激アツ宣言もしっかりと流れた。
30分でなくなったiPhoneケース
私は10時頃にこの企画を知ったものの、すぐに向かうことができず、家を出たのは11時過ぎだった。
バスで向かいながら、このキャンペーンのハッシュタグ #b4f を追っていた。
10分ほどした頃だろうか。「全てなくなった」というツイートが目に飛び込んできた。
早い!昼まで持つどころか、あっという間になくなった様子。
どうやら30分程度でなくなったようで、現地にいた方にお話をうかがったところ、「iPhone持ってなさそうなおじいちゃんやおばあちゃんも手にとっていた」とのこと。
なんか知らないけど、とりあえずもらっとこうということだろう。
私が到着した時に目にした、「強者どもの夢のあと」を是非ご覧いただきたい。
この広告展開は、今回で終わりではないようで、この2週間の間に再度行われる予定があるようだ。
ちなみに、これに併せてTwitterのアカウントも開設されており、フォローしておけば今後の動向を確認できるだろう。
BRANDS for FRIENDS公式アカウント
http://twitter.com/b4fj
場所に依存する広告を全国規模の媒体に仕上げたUSTREAM
Twitterのおかげで、面白いキャンペーンをやれば認知される可能性が高くなったとしみじみ感じた事例だった。やったもん勝ちではあるが、ある意味公平な世界でもある。
また、こういったキャンペーンをユーストで中継するのが面白い。いままでは大抵終わったものを見ては、「そんな面白いことをやっていたのかぁ」という一抹のむなしさを感じたものだった。
今回のUSTREAMを見ながらツイートしたユーザーは「イベントに参加している感」を味わうことができたのではないだろうか。
本来は、場所に依存する広告がUSTREAMにのせることで、たちまち全国規模の価値を持つ媒体になった。
その証拠に、「東京はいいなぁ」「大阪でもやって!」というツイートが散見された。
Twitterはリアルタイムでの伝播性はすさまじいものがある。面白いことが起こっていたら、たちまちリツイートして自分のフォロワーに知らせようという文化ができあがっている。
そこにUSTREAMという映像を付与することで、「リアルタイム性」+「目撃者」という特徴を引き出し、見事にバズにつながった。
ちなみに見逃した方は下記から生中継された模様が確認できます!
http://www.ustream.tv/channel/tyotdytv
このキャンペーンは第2波も予想される
このキャンペーン、おそらく今後も口コミは広がり続けることが予想される。
「今日、こんなことやってたらしいよ」とか、持ち帰ったiPhoneケースをネタに友人に話す人も多いのではないかと思う。
今回、私が記事に起こしているように、ネタとしての面白みが第2波、第3波と広がっていくだろう。
BRANDS for FRIENDSについて
このキャンペーンを仕掛けたBRANDS for FRIENDSは招待制のオンラインファミリーセールサイトであり、同日21時からサービスをスタートする。
本日13時から記者会見が行われ、成り行きでそこに同席させていただいた。
このサービスの面白い特徴は
- 招待制にしたクローズなサービス
- 75時間限定のセール
(当初は週に3つのブランド、1年後には毎日1つのブランドを展開予定) - セールの痕跡が残らない為、企業はブランドイメージを損ねることなく、在庫をセール品として販売することができる。
(検索してもセールの痕跡は見つからない) - スポーツ、キッズ、インテリア、革製品などの商材を網羅的に展開
「2年後には会員数250万人、年間売上高100億円を目指している」とのこと。
今回記者会見には、山口もえさんと、石田純一さんも駆けつけ、盛大に行われた。
本日21時から75時間限定の1つめのセールがスタートする。会員登録も75時間限定で解放されている。これを機会に是非チェックしてみてはいかがだろうか。
http://www.brands4friends.jp/