東京都交通局は5月19日、UQコミュニケーションズと都営地下鉄にWiMAXの設備を整備し、駅やトンネル内でWiMAXを利用可能にする計画を明らかにした。
(最後に追記あり。東京メトロとも合意に達してる模様)
この計画によって、WiMAX対応端末であれば走行中の地下鉄車内で通信が可能になるようだ。
利用可能になるのは、浅草線、三田線、新宿線、大江戸線で、一部の駅(押上、目黒、白金台、白金高輪、新宿線新宿駅)は対象外となるようだ。
今年度末から順次サービス開始を目指し、出来る限り速やかに整備工事を進めるとのこと。
地下鉄でメールを可能に
地下鉄内でメールを可能にする。実はこの話は、ソフトバンク社長の孫正義氏が1月15日に「地下鉄でもメールなど出来る様に携帯のアンテナ工事(工事費当方負担)を許可戴きたくお願いします。都民の皆さん御意見はいかがですか?」とTwitterでツイートしたことによって、東京都副知事である猪瀬氏との会談が実現したことがきっかけで大きく動き出した背景があるようだ。
猪瀬氏がこの時の会談の模様をブログで報告しているが「トンネルのなかにいて災害時にもメールができればよい」「朝、会社へ着いたら30分ぐらいメールの処理に追われるけれど、通勤中にできれば生産性も上がる。成長戦略だね」などと意見を交わしたことが紹介されている。
(nikkeiBPネットでこの時の様子が詳しく記事にされている。)
猪瀬氏の5月19日のブログによると、3G回線に関してはすでに工事が開始されるようだが、WiMAXの工事はきわめて簡単なので、3G回線よりも早く実現できるとのことだ。
WiMAX対応端末を利用しているユーザーはまだ少ないが、通勤で地下鉄を利用しているユーザーには朗報といえるだろう。3G回線も含めて、できるだけ早い実現を期待したい。
追記:5月20日
ケータイWatchによると、東京メトロとも同様の内容で合意がとれているとのことです。
UQコミュニケーションズでは、東京メトロとも同様の内容で合意に達しているとコメント。東京メトロでは、「今年2月末にUQとの間で基本合意に達しており、協議を開始している」としている。