iPadはまだまだコンテンツ不在。アクセス殺到で閲覧できない状態が続く「ビューン」

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6月1日ソフトバンクが新聞や雑誌、テレビニュースなどが見放題で閲覧できるサービスをリリースし、アクセスが集中し一時サービスを停止するなど混乱の出足となった。

このサービスは「AERA」「週刊朝日」「CanCam」「週刊ダイヤモンド」など13社による31コンテンツを携帯やiPhone、iPadで315円~450円の定額で無制限で閲覧できるというもの。

アクセス殺到はiPadのコンテンツ不在が原因?

5月28日にiPadが発売されたものの、ふたを開けてみれば日本は予想以上のコンテンツ不在の状況。
iBooksには日本の書籍がないのはもちろん、海外の本に関しても著作権が切れた作品ばかりが並んでいる。Kindle for iPadもamazon.comを利用する必要がある。
映画などの動画コンテンツもiTunesではミュージックビデオぐらいしか購入できない。海外では充実しているTVコンテンツも日本のものはほとんど見る手段が用意されていない。
唯一なかなかの充実を見せてるのはマガストアぐらいだろう。マガストアでは週刊ダイヤモンドやAERAなどの60誌以上がバックナンバーなども含め、購入することができる。加えて産経新聞もiPadで丸ごと読めるアプリをリリースしている。正直これぐらいしか現状はコンテンツが用意されていない。
そんな中発表された「ビューン」が注目されないわけがない。

朝から夕方頃までまったく繋がらない状態に

5月31日にリリースが発表され、6月1日の0時からダウンロードがスタートした。
予想通りアクセスが殺到し、ダウンロードしたアプリを立ち上げても、永遠とロード中のアニメーションが表示され続けるだけで、なかなかコンテンツが表示されない。ほとんどの人がコンテンツの中身を見ずに閲覧を断念したような状況だった。
TechWaveの湯川さんも記事で残念な様子を記事にして、話題を呼んだ
「iPadで雑誌見放題」は紙への誘導目的の「チラ見せ」=コンテンツ不在は変わらず【湯川】
記事中にもあるが、中には雑誌の一部のみが公開されているものもあり、順次公開されていく形をとるようだ。(それでも全ての記事が公開されるかは不明瞭だが)

ちょっと頂けない仕様

iPadでも450円で見放題という安さからして制約が多くあるのは予想に難しくないが、ちょっと想像以上かもしれない。
どうやらこのサービスはサーバー上のデータを毎回読みにいく仕様になっているようで、アプリを終了してしまうと、また最初から読み直しである。
まぁ、そこは我慢するとしても次のページをめくるたびに読み込みされるのはたまらない。安さの代償に時間が奪われしまう格好だ。
サーバーが改善され、アクセスが落ち着いてくればそこまで待つ必要はないのかもしれないが、 せめて次のページを先読みするなど、ユーザーがストレスなく閲覧できる仕様に是非してほしい。
孫さんがTwitter上でサーバーを10倍に増強している。と宣言して1日が立った現在も繋がらない状況は続いている。
ソフトバンクがコンテンツを充実させるべくサービスを提供してくれるのは称賛に値するものだが質の低いサービスを提供してしまっては逆効果である。期待されているだけに早期の改善が望まれる。
ビューン
http://www.viewn.co.jp/

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。