Twitterが情報過多時代にもたらしたもの

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インターネットの登場により日々情報量は爆発的に増え続けている。
情報管理術などのライフハックもやはり需要があり、後を絶たない。
今回はTwitterと情報の関係について考えてみたい。

出典:総務省「情報流通センサス報告書」(PDF)
上図をご覧いただければわかるように、情報量は増え続けるものの人が処理できる情報量はほとんど増加していない。
つまり、本当に必要な情報にたどりつくことが日に日に難しくなっており、いかに有益を情報を日々取得できるかが課題になっている。


そこで最近ではメディアが情報の密度で選ばれるようになってきている。
ライフハック系のビジネス書で指摘されているのが、テレビの情報密度の少なさだ。
情報密度はかけた時間に対する有益な情報量を指している。情報だけがすべてではないので、あくまで情報という観点で考えた場合の話だ。
問題は、限られた時間の中でいかに有益な情報にたどり着くかだ。
そしてTwitterの登場により、爆発的に情報量が増え、ノイズもそれに伴って増えていることが問題視されている向きもある。
果たしてTwitterは情報という観点において、有害な存在なのか。

Twitterは有益な情報を顕在化させている

私はTwitterは情報過多時代において、歓迎すべき存在であると考えている。
それはなぜか。以下の4点がポイントとして考えられる。

  1. 有益な情報を引用してツイートする文化がある
  2. いいツイートを見つけたらリツイートする仕組みがある
  3. 自らのタイムラインに流れるツイートは自らが決めることができる
  4. 140文字の文字制限がある

この文化、仕組みがうまく機能して、いままで埋もれていた有益な情報がむしろ発掘され、顕在化させているのではないかと考えている。
私も有益だと感じた情報は必ずツイートしているし、そのツイートを見たユーザーがよいツイートだと感じればリツイートする。
この仕組みを140文字の中で行われるから、またすごく閲覧性が高い。

ただし、フォローする数や質は重要である

では、Twitterをはじめれば上記のことがすぐに起こるかといえば、そういうわけではない。
やはりある程度の人数をフォローして、はじめて上記の感覚を味わうことができる。
かつ、自分が求めている情報を流してくれる人を見つけることも重要である。
自分が興味のある分野をツイートする人を見つけるには以下の方法がある。

  • プロフィール検索で見つける
  • 自分が積極的に興味ある分野の情報を流し、RTしてくれた人をチェックする
  • その分野に精通した人をフォローし、その人のリストや会話している人をチェックする
  • Twitterの特定のキーワード検索を常にウォッチし、興味深い発言をする人を見つける

会話している人をチェックする際は、Twilogというサービスが便利。よく会話している人などが確認できる。
http://twilog.org/

考えたことをすぐにアウトプットすることで知識の連鎖が生まれる

自分が考えたことや、人のツイートを見て思ったことをツイートすることで、それに誰かが反応してくれればそこからまた新しい考えに発展したりして、面白い知識の連鎖が生まれることがある。そういった意味では積極的にアウトプットすることに価値を見いだすことができる。
要は、リアルタイムに多くの人の知識を結びつける可能性がある。
ただし、人を批判する際にはよく考えてツイートすべきで、批判する際には確固たる信念が必要になる。何となく発言すると思わぬ火種を生むことになりかねない。

フォローするだけではコミュニケーションは生まれない、積極的な発言を

いくら自分のタイムラインが理想的な人たちで埋め尽くされても、自分もフォローしてもらわないことにはなかなかTwitterの醍醐味は味わえない。
そういった意味でも、プロフィールをしっかりと書くことと自分の考えを述べていくことは大変重要である。
その上で、積極的にフォローしている人に話しかける(自分の考えを述べる)ことで、関係性を築くことができる。
Twitterには様々な楽しみ方があるが、自分の楽しみ方を見つければものすごく 可能性を秘めている。
実は今回の記事はイケダハヤトさん(@IHayato)を取材した際に話した内容であり、早速彼のブログでもまとめていただいている。内容がかぶる部分が多いが、違う観点からも触れられているので、合わせてご覧頂ければと思う。
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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。