アメリカのディズニーがテーマパークの広告として、ソーシャルメディアを活用したキャンペーンを開始する。
Mashableの記事によると、Walt Disney Parks and Resorts社は新たな広告キャンペーン 「Let the Memories Begin(思い出を始めよう)」の中核として、YoutubeやFacebookのユーザーによって作られたコンテンツを利用しているとのこと。
ディズニーはユーザがアップロードした写真やビデオでキャンペーンを作り出す事によって、ユーザーが持つディズニーワールドやディズニーランドの良い記憶を再び呼び起こさせるキャンペーンとなることを狙っている。
さらに、ディズニーはユーザー自身のディズニーでの記憶を、Youtube,Facebook,MyspaceやDisneyParks.com/Memories等のオンラインサービスにアップロードすることを呼びかけていくようだ。
今週中にも開始される予定となっているテレビCMは、実際の家族によって撮影されたもので作られている。どんなCMになっているかは見て頂くのが一番だろう。
この動画を見ただけでも、なんだかこみ上げてくるものがある。ディズニーが家族にもたらす幸せを十分に感じ取る事ができるCMだ。
ディズニーのようにたくさんの想い出を生み出している企業にとって、実際のユーザーの想い出ほど素晴らしいものはないのかもしれない。
このキャンペーンによって、ディズニーと疎遠になっている人がかけがいのない記憶を思い出すきっかけになったり、家族との大切な想い出を思い出す事になるのかもしれない。
このキャンペーンによって利用客のみならず、ディズニーに働く社員自身も自分たちの仕事の意味を再び理解するきっかけにもなりそうだ。
ディズニーはこのキャンペーンの先の展開として、家族の思い出とテーマパークを融合させた夜間体験プランを始める計画があるようだ。
例えば、オーランドにあるディズニーワールドでは、入園者の写真がマジックキングダムのシンデレラ城の尖塔を背にして映し出され、ディズニーランドでは、写真の背景が「It’s a Small World」になるようだ。プロデューサーによると、毎日それぞれの場所で最大500枚の写真が使われる予定とのこと。
ソーシャルメディアにあるユーザーの大切な想い出を利用したこのキャンペーン、過去の記憶を呼び起こすきっかけになることはもちろんだが、ユーザーがこれから先の想い出をソーシャルメディアで公開するきっかけになることは間違いないだろう。