Googleは、2010年の年間検索ランキングを発表した。日本における全体ランキングでは「youtube」がトップ。急上昇ワードランキングでは「ipad」がトップだった。
以下は全体ランキングのトップ10だが、興味深いのは「facebok」が3位である点だ。4位の「mixi」、8位の「twitter」を抑えてのトップ3入りである。
1. youtube
2. yahoo
3. facebook
4. mixi
5. hotmail
6. amazon
7. 楽天
8. twitter
9. msn
10. gmail
facebookはなぜ3位だったのか
日本におけるFacebookの利用者はようやく180万人を超えたところで、mixiの会員数である2100万人には到底及ばない状況である。
なぜこのような結果になったのだろうか。それぞれの1年の検索数の変化を「Google Insights」確認したところ、facebookが上昇を続け、mixiが下降を続けていることがわかった。
(青:facebook、赤:mixi、オレンジ:twitter)
日本でfacebookの会員が急増したのは2010年10月のことであり、特にそれが顕著に現れているわけでもないように見える。
どのように検索されているのか
検索エンジンの使い方として情報を探すためにキーワードを入力する使い方もあれば、サイトに訪問する為にサイト名を入力して検索するケースもある。その点は1位が「youtube」2位が「yahoo」であることからよくわかるだろう。しかしfacebookは利用者が多い事が理由ではないだろう。
では、facebook、mixi、twitterはどのように検索されることが多いのだろうか。以下に2010年12月時点のGoogleサジェッションによる複数キーワードの入力例を見てみたい。
facebookで顕著なのは、「facebok とは」が代表するように、サービスに関しての情報を得ようとしている検索が多いことが伺える。mixiにはその傾向はすでになく、Twitterに関しては「使い方」に関する検索が多いように見える。
これらを踏まえると、facebookが3位になっているのは「わからないことが多い故の検索数の増加」といえるだろう。
日本でfacebookはトルコ語で使われる?
それにしてもfacebookが3位につけた要因は不思議である。
ということで、さらにGoogleトレンドで「facebook」「mixi」「twitter」の日本における検索時の使用言語ランキングを見てみた。そうしたらfacebookだけダントツで「トルコ語」が1位なのだ。(青:facebook、赤:mixi、オレンジ:twitter)
続いて、イタリア語、スペイン語、フランス語と続く。日本語に関しては10位である。
ちなみにmixiだけで確認すると「1位:日本語、2位:英語」Twitterだけで見ると「1位:ポルトガル語、2位:日本語、3位:スペイン語、4位:英語」というランキングになっている。
発表されたGoogleのランキングがこの辺りのデータをどのように扱っているかはわからないが、これがfacebookが3位である理由なのだろうか。
それにしても不思議な現象である。