クーポン共同購入サイトの最大手米Grouponが1月10日(現地時間)、10億ドル弱の資金調達を完了したことを発表した。
Grouponといえば、Googleによる60億ドルの買収話を拒否したことが記憶に新しいが、今回の資金調達はいくつかのベンチャー・キャピタルと後期投資家(late-stage investors)からの資金提供によるもののようだ。
この資金調達によってGrouponがさらなる盤石な体制を手に入れ、2011年にどのような展開をしていくのかが気になるところだが、発表文には2010年のGrouponの成長について興味深いデータが掲載されていたので紹介したい。
Grouponがフォーブス誌に「史上最速成長企業」と呼ばれたことを冒頭に紹介し、以下のデータを紹介している。
・1カ国から35カ国へ拡大
・およそ500種類の市場に新たに進出(2009年次には30種類)
・会員数が200万人から5000万人へと、2500%の成長
・会員に合計15億ドル以上の節約をさせた
・5万8000の地域ビジネスと協力し、全世界で10万種以上のクーポンを発行
Grouponは1年で1カ国から35カ国へと一気に拡大したという事実だけでも、十分すぎるぐらい驚異的な数字だが、こうして並べられるとほんとうに1年で一気に急成長したことがわかる。
日本では、正月早々「おせち騒動」でマスコミも大いに盛り上がるという、Grouponの勢いに水をさすような出来事があったが、Grouponは規模の優位性を活かしてさらなる勢いで日本での展開を推進していきそうだ。
130社を超えるというクーポン各社にとってはより熾烈な1年になるだろう。
・Grouponプレスリリース(英文)