ロイターの記事によると、Facebookのマーク・ザッカーバーグがSkype買収の初期交渉に参加したことを、交渉に直接関わった2人の関係筋が明らかにしたそうだ。このニュースは海外でかなり大きな話題になっている。
関係筋の1人によると、FacebookはSkypeを30億〜40億ドル(約2400億〜3200億円)で買収しようと考えているようだ。
また、もう1人の関係筋は、買収ではなくFacebookとSkypeで合弁事業を設立する申し入れを行ったとのことだ。Googleも同様に合弁事業設立に向けた初期交渉に入ったという。
すでにSkypeは、最新版のSkype for WindowsでFacebookとの連携を強化しており、Skype上でFacebookのニュースフィードやアドレス帳を確認できるようになっている。
コミュニケーション・インフラになることを目指すFacebookにとっては、1億人以上のアクティブユーザー数を誇るSkype(2010年6月時点)を買収することで、音声通話の領域を一気に推し進めることが可能になる。
Googleに関しては、すでにSkypeの競合サービスとなる「Google Voice」を展開しており、Skypeと提携することによって、音声通話による地位を確固たるものにする狙いがあるのだろう。
Googleがこの分野にどれほどの価値を見出しているかによって、この交渉の行方を大きく左右することになりそうだ。
Skype争奪戦に発展しかねないこの展開は、コミュニケーション・インフラになるのが、Facebookなのか、それともGoogleなのか、その行方を占うことになるのかもしれない。
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