Instagram、従業員4人で8ヶ月間に500万ユーザーを獲得 — 今週末にも1億枚達成

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BUSINESS INSIDERが、iPhoneの写真共有アプリ「instagram」創設者のケビン・シストロムのTechCrunchに語った近況をまとめていたので、紹介したい。

instagram

以下はいまのinstagramの状況を示す数字だ。

  • ユーザー数500万人
  • 今週末だけで10万人の新規ユーザー
  • 総計9500万枚の写真(利用者1人あたり約19枚)
  • 従業員数4人
  • APIによって2500個のアプリが開発されている
  • 86万点の新しい写真が毎日共有されている(ユーザーの5人に1人が毎日写真を共有する)
  • サービス開始から8ヶ月

instagramはこの成功をたった4人で成し遂げてしまったというから驚きだ。1人あたり125万人の会員を抱える計算になる。

今週末にも1億枚を達成

まもなく1億枚を突破しようとしているInstagram、そのスピードはFlickrが1億枚突破するまでに2年かかったことと比較するといかに順調であるかがわかる。
毎日86万枚の新しい写真が公開されているので、今週末にも1億枚を突破しそうなペースだ。
Flickrがローンチされたのは2004年2月なので、もちろん時代背景も考慮する必要があるが、instagramはこの成功をiOSだけで成し遂げ、ウェブやAndroidで会員登録さえできない中での数字であることも考慮するべきだろう。

私たちはエコシステムを育てる事のほうがはるかに興味がある

TechCrunchでは他にも、いくつか興味深い話を掲載している。
現在2500を超えるinstagramのAPIを使ったサービスの中で、最も人気があるのは「Webstagram」と「Flipboard」であるようだ。
Webstagramはブラウザで閲覧するサービスで、flipboardはiPadで閲覧するサービスだ。iPadでしか利用できないflipboardがここに登場することは非常に興味深いことである。
instagramはマーケティングを一切おこなっておらず、Appleにも2、3回紹介された程度のようだ。
さらなる成長を図るために、パートナーといくつかの取引をしたようだが、ケビン・シストロムは「私たちはエコシステムを育てることの方がはるかに興味がある」と述べている。
つまり、利用者を拡大するための最も重要なキーは「エコシステム」で、APIを利用したサードパーティと共に成長することにあると見ているようだ。
instagramはiPhoneで撮影した写真を、フィルターを選択して公開するだけのシンプルなサービスだ。しかし、リリース時に他を寄せ付けないクオリティをすでに持っていたのがとても印象に残っている。
さらにAPI公開で一気にサービスの幅を広げ、いまの成功を収めたといえそうだ。
instagramからはアプリのリリースし成長させる局面において、妥協すべき部分と、妥協すべきでない部分を学べるのかもしれない。

Instagram App
カテゴリ: 写真
価格: 無料
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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。