買い物をしていて、「この服いいなぁ」とか「このコップおしゃれだなぁ」と、気になる商品を発見しても「いまは必要ないなぁ」「じっくり考えてからにしよう」という感じで、とりあえず保留にすることはよくあること。
でも大抵の場合、どんなものだったか思い出せなかったり、思い出すことさえなかったりするものだ。もしかしたら、それは売り手にとっても買い手にとっても大きな機会損失かもしれない。
だから、その出会いを記録するためのモノにチェックインできるサービスには可能性を感じている。
私がイメージしているモノチェックインのサービスは、実際の店舗で買い物をしていて「これいいなぁ」と思ったときに、その商品を写真で撮っておけば、勝手に何の商品か分析してくれて、商品名などの情報を保存してくれるだけでなく、友人ともシェアできる仕組みだ。
もちろんこれは理想形で技術的なハードルはかなり高い。
そこで今回紹介したいのは、簡易的にその一つの方法を実現したのが、アパレルのDIESEL(ディーゼル)が用意した、実店舗でFacebookの「いいね!」ができる仕掛け。
これは、商品の横にあるバーコードをスマートフォンで読み取るだけで、DIESELのECサイトにある同じ商品に対して「いいね!」を押すことができる仕組みだ。
読み取った商品はこのように「いいね!」される。
同時に、他の商品をスマートフォン上でチェックすることも可能。
「TELL YOUR FRIENDS」と記載されているとおり、友人に共有することが前提でデニム限定ではあるが、とても面白い試みだ。友人が「いいね!」を押してくれれば「じゃぁ、買う!」という気持ちにもなるかもしれない。
かっこいいプロモーション動画も用意されている。
Facebookの「いいね!」だと、自分自身が後で確認するにはちょっと不便そうだが、店舗側が簡単に実現するにはとても良い方法だと言えるだろう。
これはあくまで簡易版といえるが、モノチェックインが実現した未来をちょっと想像させてくれる良い事例だ。モノとの出会いを記憶させてくれるモノチェックインが普通になる未来はいつ訪れるだろうか。今後もこのような事例を追っていきたい。