8月25日、アップルは大学の講義などの映像や音声を無料でがダウンロードできる「iTunes U」のダウンロード数が開設から3年で3億件を突破したことを発表した。
それに続いて、日本の大学からも東京大学などの4大学が「iTunes U」での配信をスタートした。
iTunes Uは全て無料で講義などの動画や音声をダウンロードすることができ、MacやWindows はもちろん、iPhone、iPod touch、iPadに直接ダウンロードすることができるサービスだ。現在は世界中で800以上の大学によって35万以上のオーディオやビデオファイルにアクセスすることができる。
昨年末に1億ダウンロードを発表したばかりで、急激にダウンロード数が増加したことになる。
そして、日本からも東京大学、明治大学、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、早稲田大学の4大学が配信を開始した。
日本人にとってはいままで言語での壁があったが、これで日本での利用者が増加することが考えられる。
意欲さえあれば、誰でも求める教育が受けられる時代へ
学ぶことは人にとってとても重要なことであるはずなのに、環境や境遇によって学びたい教育が受けられないことがある。
しかし、インターネットがあれば限りなくゼロのコストで講義やテキストを配信できるようになったことで、多くの人に平等な教育の機会を与えられる時代が確実に近づいている。
つまり、意欲さえあれば望んだ教育を受けられる環境が着々と構築されているということだ。「iTunes U」はその大きな1つである。
ビル・ゲイツも先日このように語っている。
- ここ5年以内に、最高の教育リソースは無料でウェブ上に現れてくることになるでしょう
- 個々の大学などよりもはるかに良い教育を提供できるようになるでしょう
ビル・ゲイツ曰く「5年以内に最上の教育はウェブからもたらされるようになる」(TechCrunch)
ビル・ゲイツの意見は突出したものだと感じるし、場が不要という意見は疑問符が付くが、選択の自由という観点で、優秀な人物であれば学校にいかない選択肢が加わるということはあるのかもしれない。
これからの時代は、受動的な姿勢ではなく能動的な姿勢がますます必要な時代になっていくだろう。
子供の教育もいかに学ぶことへの意欲や能動的な物の考え方を教えることが出来るかが一番重要になるのかもしれない。
人それぞれ、十人十色の学び方が今後は生まれていく。その可能性は計り知れない。
iTunes U(アップル公式)