「見えないものを視覚化する」サービスはまだまだ熱い

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Twitterが登場して世の中の何が変わったのだろう。
そう考えた時に私がまず思い浮かべることは「いままで見えていなかったものを視覚化した」ということだ。

binoculars

Twitterはある意味、人の心の中を視覚化したサービスだ。
いままで頭で考えても、発せられることのなかった言葉が「ツイート」という形で、誰の目にも触れられる形で明文化されたのだ。
それによって、自分の考えに共感してもらえたり、思わぬ話に発展したりして、新しいコミュニケーションが生まれた。

見えなかったものを視覚化したサービス

Twitter以外にも見えない情報を視覚化したサービスはたくさんある。
位置情報共有サービスの「foursquare」もその1つだろう。
これはTwitterの延長線上とも考えられるが、位置情報を簡単に共有できるようにしたことで、自分がいる場所を共有するようになった人は多いだろう。
「見えないものを視覚化した」という観点でサービスを見ると以下の特徴がある。

  • Twitter
    「いま考えていること」を視覚化した。
  • Facebook
    「いいね!」ボタンは「共感」を視覚化した。
  • forsquare
    「いまいる場所」を視覚化した。
  • giftee
    「感謝の気持ち」を視覚化した。

「視覚化」するサービスの3つのポイント

私はこれらのサービスに重要なポイントがあると考えている。以下の3つが私が考えるポイントだ。

  • 視覚化されることで新しいコミュニケーションが生まれること
  • 機能がシンプルであること
  • 手間が最小限であること

普通だと視覚化されないものを、簡単に仕組みを作ることによって視覚化しやすくする。さらには、それによって楽しめるシチュエーションを作ることが重要になるだろう。
共有するために手間がかかってしまったら使ってもらえないし、目的があいまいだと使いづらくなってしまうので、できるだけシンプルであることに徹するべきだ。

「視覚化」するサービスを考えてみた

世の中にはまだ視覚化されていないモノはたくさんある。
私も1つアイデアを考えてみた。「ノミイコ」というサービスだ。
これは「今日飲みたいという気持ちを視覚化する」というもので、以下のような条件とともに共有することができるサービスだ。

  • 新宿付近で
  • 顔見知りの人のみ
  • 19時〜21時の間で

もちろんTwitterとも連携する。さらに「ノミイコ」でフォローしている友人で、誰か「飲みに行きたい宣言」していないかをチェックすることもできる。
「飲み」に限定した感じになってますが、ランチなんかも対象にしたいので、ネーミングが悩ましい感じだ。
「飲み行きたい」という気持ちはTwitterでツイートしている人もいるが、これをさらに仕組化してシェアしやすくする試みだ。
こんな感じで、視覚化されていないものを視覚化するサービスはまだまだいろいろなアイデアが浮かんでくる。もちろん「視覚化」すること自体がサービスのすべてではないが、ポイントにはなるはずだ。
皆さんは自分がサービスを作るとしたら、どんなものを「視覚化」したいだろうか。
※ 誰か「ノミイコ」というサービスを一緒に開発してください!(笑)
写真:Explore / kennymatic on Flickr

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。