iPhoneケース無料配布キャンペーンの仕掛け人にお話を聞いた

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先日TECH SE7ENでも記事にまとめさせて頂いた、iPhoneケース配布キャンペーン「Twitter上にBUZZを巻き起こしたBRANDS for FRIENDSが仕掛けたキャンペーン」の第2弾が3月19日の10時頃から渋谷を中心に展開された。

すでに第1弾が先日新宿で行われ、ある程度このキャンペーンも認知されていることもあり、今日も#b4fのハッシュタグは早いスピードでツイートが流れていった。
今日はこのキャンペーンの仕掛け人である協同広告株式会社の徳本氏(@masahirotokumo)が取材に応じていただき、どのような考えでこのキャンペーンが設計されたのをお伺いした。

クライアントからは広告ではない形を求められた

まず説明をさせて頂くと、この広告は「BRANDS for FRIENDS」(以下B4F)という招待制のオンラインファミリーセールサイトのローンチにあわせたものだ。
B4Fは同名で展開しているドイツのビジネスモデルを日本に輸入したものである。つまり日本での知名度はほとんどないと言って良いブランドのローンチをどう展開するかという話になる。
徳本氏「招待制のビジネスという性質もあり、広告でユーザーの方々を集めるのは相反するということもあって、キャンペーン設計に関してPR中心でコミュニケーションするようクライアントからオファーがあった。そのためADはPRやBUZZの入口のネタとして使用し、ソーシャルメディアで認知を拡大させる戦略を設計した。そのため企画初期段階から、Twitterで有名ないしたにまさき氏、松村太郎氏にお手伝いいただいた。」

無名なブランドのBUZZをいかに起こすか

徳本氏「誰もが知っているブランドであれば何をやってもBUZZは起こるかもしれないが、誰も知らないブランドで日本人にはなじみの薄いビジネスをローンチさせるためにはユーザーの方々との関わり合いを作らないといけないと考えた。それにローンチだからとにかくユーザーの方々を驚かせて、ブランド認知を一気に高めたかった。」
私も感じていることだが、ソーシャルメディアで企業が展開する際に必要なのは、まず企業がユーザーになにかを与えるということだ。
それは「楽しさ」や「感動」かもしれないし、単純に「物」なのかもしれない。とにかくユーザーに何かを与える。そして、それにユーザーが答えてくれる。その循環が正しいソーシャルメディアの反応ではないだろうか。

iPhoneケースを選んだ理由

徳本氏「BUZZが起きやすい条件として、iPhone×Twitterの利用者をターゲットとして考え、その対象のユーザーの方々に喜んでもらえるようなキャンペーンを考えた。
まず、B4Fサイトはローンチの段階ではPCのウェブサイトだけで、モバイルサイトがないということでiPhoneユーザーはサイトアクセス可能ということを考慮に入れた。」
iPhone利用者はTwitter利用者が多いという話しもある。確かにiPhoneはTwitterのユーザー層にアプローチするには打ってつけかもしれない。
さらに新宿でのキャンペーンでは松村太郎氏(@taromatsumura)のUSTREAMでの生中継もあった。いまTwitterユーザーはUSTREAMにも関心が高いため、相乗効果もあっただ ろう。
徳本氏「USTREAMは最初からいしたにまさき氏(@masakiishitani)、松村太郎氏と考えていたが、そらのさん(@ksorano)がこのキャンペーンの存在をTwitter上で知り、突然来てくれたのは嬉しい誤算だったし、ソーシャルらしいなと思った」
そらのさんとはダダ漏れ女子として有名になった方で、USTREMEの生中継を毎日のように行っている。ある意味そらのさんの登場は「おもしろいこと」のバロメータといえるかもしれない。

そして、キーワードとしての「時間制限」「限定感」

このB4Fのセールの特徴として、「75時間限定のセール」というものがある。1つのブランドにつきセールは75時間と決められている。
徳本氏「ビジネスのコンセプトが時間限定なので、登録時間もすべて時間に区切りをつけた」
招待制のサイトだが、現在は期間限定で会員登録が解放されている。その会員登録も75時間の時間制限を設け、合計4回に分けて行われた。現在最後となる4回目の登録を受付中で、3/22(月)の11:59までとなっている。
続けて徳本氏「iPhoneケースならすぐに持っていってもらえると考え、限定感が出るキャンペーンとしても設計した。10色も作ったのは、着替える=ファッショナブルという発想から来ている。」
何回かに分けて行われた事に関しては、「キャンペーンは最初は同時に展開するつもりだったが、交通広告のスペースの関係でスケジュールがずれてしまった。 だが、ずれたことを逆に利用してBUZZが起きやすいように設計し直した。」
ある意味、時間がずれたことで、BUZZの継続性につながったのかもしれない。

今回のキャンペーンを通して

徳本氏「広告代理店のビジネスでは、なかなかソーシャルパワーを実感する機会がなかったが、ソーシャルパワーを今回のB4Fのキャンペーンで本当に実感できた。このキャンペーンがスタートしてから、時代が凄いスピードで変わっていることを皆様のツイートを見ながら日増しに感じている。
広告は終わった、あるいはPR、ソーシャルの時代だと最近よく言われているが、コミュニケーションの設計次第で、広告とソーシャルが良い感じに結びつくことを実現させたかった。」
今回のキャンペーンで面白かったのは広告とソーシャルがつながった感があったことだ。これは今後キャンペーンを展開する上でも重要なポイントになる のではないだろうか。
徳本氏「ソーシャルメディアで私たちの仕掛けをユーザーの方々に受け入れていただけたことが本当に嬉しい。また世界初のキャンペーンを決定いただいたクライアントのB4Fさまにも感謝したい。
また、3月8日までB4Fのブランド名はオープンに出来なかったため、iPhoneケースの配布も当日の朝からツイートし始めたが、ユーザーの皆さんが一気にRTしてくださったため、予想以上のスピードでキャンペーンが認知され、ソーシャルのパワーを知識ではなく体感できた。また、2回目の渋谷ではB4Fを知っている方が、ポスター前に集まってきて下さり、ユーザーの方々との繋がりにも気付きがあった。」と最後に語っていただいた。
今後もまた面白い企画が展開されるかも知れない。要注目である。

徳本氏、橋詰氏のTwitterアカウント
http://twitter.com/masahirotokumo
http://twitter.com/hashi_ka
BRANDS for FRIENDSのTwitterアカウント
http://twitter.com/b4fj

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。