シャープ、「GALAPAGOS」の販売を9月末で終了 — わずか10ヶ月の販売

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シャープは9月15日、同社が展開していた多機能端末「GALAPAGOS」の2機種の販売を9月末で終了することを発表した。Android端末向けにも提供されている電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」は引き続きサービスを継続する。

galapagos

販売を終了するのは「5.5型モバイルモデルのEB-W51GJ」と「10.8型ホームモデルのEB-WX1GJ」の2機種。関連商品の販売も同時に終了する。
購入してない私でさえ、軽く目眩のするニュースだ。「GALAPAGOS」は昨年の12月10日に発売されたばかりで、1年を持たずに撤退する形となった。売上不振などが販売終了の要因とみられる。
保守やメンテナンスなどは引き続き対応するとのことだが、おそらくOSのバージョンアップなどは期待できないため、購入した人にとってはかなり残念なニュースだ。


私は試作機を触った際に「シャープの「GALAPAGOS」はガラパゴスにさえなれないかもしれない」という記事を書いたほど完成度の低さにがっかりしたものだが、やはり市場には受け入れられなかったようだ。
販売方法も郵送のみの直販モデルを採用しており、個人情報の登録が必要など、購入のしづらさも販売不振に影響したと思われる。
撤退という早い決断は英断なのかもしれないが、これによってシャープが失うのはなんといってもユーザーの「信頼」なのではないだろうか。「進化するGALAPAGS」というコピーは偽りで終わったといっても過言ではないだろう。ちょっと悪寒さえする発表だ。
ちなみに「TSUTAYA GALAPAGOS」の書籍ラインナップは「雑誌・新聞200種以上、書籍・コミック27000冊以上と、他と比べてかなり頑張っている。ただ、アプリの使い勝手いまいち過ぎるので、この点の改善を期待したい。
プレスリリース

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。