Facebookの「Like」ボタンが生み出したトラフィックの変化

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世界でアクティブユーザーが5億人を超えるFacebook。
現在日本でのFacebookのユーザー数は136万人程度だが、Facebookが一般的に利用されている米国では今何が起こっているのだろうか。
Facebookメディアパートナーシップディレクターのジャスティン・オソフスキーが興味深いデータを公開してくれた。
(9月28日に公開されたデータ。記事最後に埋め込んであるので詳しくはそちらでご覧いただける)

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今回はこの資料から「Like」ボタンにフォーカスして紹介していきたい。

毎日ログインしているユーザーは2.5億人以上

まずはじめに資料に記載されている、Facebookの基本的なデータを紹介されている。
・アクティブユーザーは5億人
・モバイルユーザーは1.5億人
・毎日ログインしているユーザーは50%
・平均して130人のフレンドがいる
毎日2.5億人ものユーザーがログインしている事実からFacebookの現在の影響力が十分にわかる。

「Like」ボタンを導入したことによりトラフィックが500%増加したサイトも

4月21日リリースされたFacebookの「Like」ボタン。間もなく半年を経過しようとしているが、「Like」ボタンを導入したサイトから様々なデータが公開されている。
日本でも最近Twitterがサイトへのトラフィックを生んでいるいう話をよく聞くが、米国でもそれは同様だ。
しかし、FacebookもLikeボタンも誕生させたことで多くのウェブサイト運営者がトラフィックが増加したことを報告している。ABCニュースは190%のトラフィックの増加、Gawkerのトラフィックは200%の急増だ。Sporting News はなんと500%のトラフィックの増加があったという。 NBA.comはFacebook経由でのサイト訪問が2番目に多いそうだ。

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「Like」経由でサイトに訪問したユーザーは滞在時間が長い

さらに、Facebookはサイト管理者から聞いた話として『Likeボタンを経由して訪問したユーザーは、通常のユーザーと比べて滞在時間が長い」という話を紹介している。
例えば、 NHL.com は一人あたりのページ閲覧数は92%増加、サイト滞在時間は85%の増加、ビデオの閲覧数では86%の増加、サイト訪問者の全体数では36%増加したという。
これらは、サイト訪問者の信頼を「Like」ボタンが生み出していることを意味しているのではないだろうか。
おそらく、ある程度の信頼を持って訪問したユーザーは記事を読むべきかどうかを訪問前から判断していたり、記事の前半がつまらなくても我慢強く読んでくれるという傾向にあるということなのかもしれない。これはきっとニュースサイトに限った話ではないだろう。
上記の現象を見る限りでは、サイト運営社にとってFacebookはとても重要な流入元になっていることがわかる。
日本でトラフィックの変化を生み出しているのは、いまのところTwitterといえるかもしれないが、日本最大のSNSであるmixiが導入した「mixiチェック」やGREEの「いいね」ボタンも含め、トラフィックの流れの変化を今後注視する必要がありそうだ。
参考記事:What “Like” Buttons Mean for Web Traffic (Mashable)
以下で資料が閲覧できるので、寄り詳しい内容を知りたい方は是非チェックして頂きたい。
Working Together to Build Social News

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。