1度目の独立を1年で辞めてしまった理由とその教訓

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私は現在フリーランスとして、会社に属さない働き方をしている。独立したのは32歳の頃で、職業はウェブクリエイターとブロガーとして活動している。独立してからは2年目で企業には10年ほど所属していた。
実は独立したのは今回が2度目の経験である。「なぜ1度目の独立を1年で辞めてしまったのか」、もしかしたら皆さんの参考になるのでそれを紹介したい。

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1度目の独立をしたのは24歳の頃、社会人を4年ほど経験したときである。その頃はウェブデザイナーの数も少なかったし、フラッシャー(Flash制作者)もかなり貴重な存在としてもてはやされていた。
正直、ある程度のスキルがあればいろいろな引き合いがあり、収入も年齢にしては十分すぎるほど得ていた。順風満帆と言ってもいいぐらいだった。


しかし私は、独立して1年ほど過ぎたときに急に不安に襲われた。それは、「いまの状況がずっと続くとは思えない」ということだった。この状況に甘んじてるだけでは、ニーズの消失とともに、自分自身の仕事も失ってしまうと感じたのだ。
営業なんてしなくても仕事がある状況だったが、自分としては恵まれすぎた環境のように思えた。当時は開発スキルとしては問題がなかったが、社会人として大切な部分で未熟であると感じていた。
私は独立前の4年間は派遣社員として会社に所属しており、正社員の人たちと机を並べて開発した経験はあっても、外部のお客様と打ち合わせをしたり、重要な会議に出席するなどは皆無だった。ひたすら開発を続けていれば評価される環境だった。
しかし、一人で世の中を渡っていくためには、企業人としてのルールを知る必要があると感じた。
それは、お客様との交渉の進め方、プロジェクトの進め方、営業の方法、会議の進め方など、様々なことが考えられると思う。ミーティングの進め方を上司から学んだり、自分が進行したときにアドバイスをもらったり、そうして成長していくことができる。そして、何より大切だと思うのは、トラブルが起こったときの対処法だ。
会社に勤めていれば、様々な助言が得られると共に、失敗をしたときに上司がフォローをしてくれることだってある。その経験を通して学べることは計り知れない。
そして、「会社員の気持ち」も自分自身で経験しながら学ぶことができるだろう。フリーランスになっても結局は、会社員と取引をすることが多いのだから、相手の気持ちを理解することは必要なことである。
フリーランスでそれらの経験が全くできないというわけではないが、アドバイスを都度もらうようなことは中々ないだろうし、トラブルが起こったときに、すぐに親身になって相談に乗ってくれる人がいる人ばかりではないだろう。
そして、何より自分自身に不安を与えたのは「知らない恐怖」と「選択肢の少なさ」だった。フリーランスは企業と1人で向かいあう機会が多い。その時の選択肢は多くしておきたいものだ。それは経験を通してでないと学ぶことができない。
いまは、パソコンも値段が下がり、インフラも充実し、様々なサービスがフリーランスの働き方をサポートしてくれる。フリーランスが集まるコワーキングスペースという存在が現れだしたのも、フリーランスが生きやすい世の中が作られていく上で、重要なことである。これからも確実に環境は良くなっていき、選択肢は広がっていくのは間違いないだろう。
しかし、人生は短いようで長い。自分のライフプランを考える上で、現在の「最良」よりも、将来を「最良」にするために、「いまどんな経験をつむことが重要か」を考えてみるのも大切なことなのではないだろうか。
Photo by/dbloete on Flickr

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。