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5月15日、HMVを併設したコンビニエンスストア「ローソンHMV」が表参道にオープンした。(シブヤ経済新聞)ローソンは2010年10月にHMVジャパンを完全子会社化しており、相乗効果を狙った展開だ。好調であれば次の店舗も検討するようだ。

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公開された店内写真を早速大量にアップしている記事があったので、チェックしてみたが、10年前ぐらいのニュースを見ているような気分になった。

明日OPENのローソン&HMV一体型店舗 内部公開(Musicman-NET)

どうやらイメージとしては、HMVのランキングと視聴コーナーだけがコンビニに出張してきた感じのようだ。店内は普通のコンビニのサイズなので、商品点数はかなり少ない。

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これを見たときに最初に思ったのは「10年前だったら面白かったかもな」ということ。レベル感としては、コンビニの本のスペースが大きくなった頃に、こういう店舗も生まれてれば面白かった。
しかし、いまだと時代に逆行した動きのようにしか思えない。ましてや表参道に置くような店舗ではない。

HMVのスペースがコンビニにあれば、立ち寄ったついでにチェックはするだろうが、貴重なコンビニのスペースを割くほどニーズはないだろうし、収益を圧迫する要因になるだけのように思えてしまう。
しかも、本当はLoppiサイズのHMV特製の試聴機を置いてしまえば、それで用が済んでしまうところなのだが、そうはしないのだ。

音楽との接し方はもう変わった


私は音楽がそこそこ好きなので、以前はよくHMVに通っていた。棚の置き方やPICK UPが自分好みに近い店舗が多く。店舗の試聴機を聴きまくってはアーティストの発掘を楽しんでいた。
でも、いつの間にか店舗には全く足を運ばなくなってしまった。思い起こしてみると、店舗から足が遠のいたのが10年ぐらい前。それでも、HMVの前を通りがかったら寄るようにしていた。しかし、5年前には全く足を運ばなくなっていた。

理由は2つあって、音楽との接し方が変わったところにある。1つめはCDを買わなくなったこと。いまも何百枚もCDを持っているが、CDをプレイヤーに入れて聴くなんてことは全くしない。
聞く曲はiPhoneに入れるのが基本。
CDを買う行為自体は好きだったので、CDはずっと買い続けるものだと思っていたが、いまは逆にスペースを無駄に使ってしまう困った存在とまで思うようになった。できればiTunesでデジタル版を購入するのが理想で、デジタル配信していないアーティストの曲を仕方なくCDで買うか、レンタルするといった存在だ。
もう1つは、視聴はiTunesやYouTubeなどで済ますようになったこと。HMVでやっていたような、視聴めぐりもiTunesやYouTubeをさまよってれば、こと済んでしまうのだ。むしろより可能性が広がっている。

この店舗には恐らくランキング上位の作品が並ぶんだろうが、これからの時代のランキングは個人に最適化されるべきであって、全国基準や地域基準で商品を選ぶという行為は旧時代的になっていくと思う。つまりは参考にならないランキングになっていく。
みんなが買ってるからチェックするという時代は終わって、自分にあってるとか、周りの人に受けているからチェックするという形にシフトしていくのではないだろうか。

今回の「ローソンHMV」の登場に感覚のギャップを感じたので、思わず反応してしまった。見えていない思惑があれば是非教えて欲しい。

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