まるで音に包まれる映画館、日本に初上陸した最上級の音響技術「ドルビーアトモス」で「ゼロ・グラビティ」を観てきた

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前評判の高い「ゼロ・グラビティ」が、12月13日についに公開された。世界46カ国で興行成績1位を記録。すでに興行収入600億円を突破し、話題になっている作品だ。
この作品は宇宙空間でのトラブルによる決死のサバイバルを描いた作品で、出演するのはジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックのほぼ2人だけ。
体感する映画として評判の高いこの作品は、最高の映画館で見るべきと思い、IMAXとドルビーアトモスで悩んだ結果。ドルビーアトモスを日本で初めて採用した「TOHOシネマズららぽーと船橋」で観てきた。
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11月22日にリニューアルオープンしたTOHOシネマズららぽーと船橋が、日本で初めてこの「ドルビーアトモス」を採用。これに加えて独自規格のラージスクリーン「TCX」で同規模の映画館の120%サイズのスクリーンを備えている。来週12月20日(金)にオープンする「イオンシネマ幕張新都心」ができるまでは、日本で唯一ドルビーアトモスが体感できる映画館だ。


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この日は公開2日目の土曜日のうえ、TOHOシネマズデイで映画が1000円で見れたこともあり、かなりの盛況ぶり。
ドルビーアトモスは最大で64個のスピーカーに対応し、前後左右だけでなく天井にもスピーカーを設置することで、高さを含めた3次元的な音を演出できるのが特徴。
映画上映前にドルビーアトモスのデモンストレーションがあったが、音が360度移動する様子や、あらゆる方向から音が聞こえる感覚が味わえた。
特に圧巻だったのは雨の中のシーン。まるで自分が雨の中に佇んでいるかのような感覚が味わえた。上から下に雨が降り注ぐ様子が見事に再現されている。重低音も笑ってしまうぐらいすごい。森のシーンがある映画などはやばいと思う。「ハンガー・ゲーム2」が12月27日から同映画館で公開されるが、なかなか面白い体験ができそうだ。
「ゼロ・グラビティ」を観賞してみての感想だが、音による臨場感は抜群だった。「音に包まれるような体験」という表現はかなり的を射ているような感じだ。
映画の世界に自分も入り込んだような体験は間違えなく味わえると思う。
この作品は映画というよりもアトラクション。自分もそこにいるかのような主観映像が多様されているので、自分も映画の世界に入り込んだような感覚に陥る。そういった体験をドルビーアトモスが引き上げてくれているので、この作品を120%楽しむことができるだろう。

映像のIMAXか音のドルビーアトモスか

ドルビーアトモスは音響設備としては、間違いなく国内No.1なのではないだろうか。私は映像、音響ともに定評のあるIMAXで映画を見ることが多いが、それでも新鮮な体験を味わえた。
ただし、映像面ではやはりIMAXに分があるように感じた。TOHOシネマズ船橋のスクリーンは確かにでかいのだが、縦に長い映画館に対応するためか、かなり上の方ににスクリーンが設置されている。そのせいもあって、14列中6列目に座ったにもかかわらず、画面からの距離を感じ、視界いっぱいに広がるスクリーンを体感することはできなかった。
おそらく目線の高さは10列目ぐらいがあうので、前過ぎると画面が上すぎるし、後方だと迫力が薄れてしまうという悩ましい配置に感じる。
ということから、映像を存分に楽しみたい場合はIMAX。音響を楽しみたい場合はドルビーアトモスと言えそうだ。
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というわけで、初めてのドルビーアトモス。音の面では間違いなくこれまでにない体験を味わえる映画館だ。ドルビーアトモス採用映画館は、「イオンシネマ幕張新都心」が12月20日にオープン、2014年3月20日に開業する「COREDO室町2」内の「TOHOシネマズ日本橋」がオープン予定だ。映画を「体感」したい人は是非足を運んでみてはいかがだろうか。
ゼロ・グラビティ予告編

ゼロ・グラビティ公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/
ドルビーアトモス公式サイト
http://www.dolby.com/jp/ja/professional/technology/cinema/dolby-atmos.html
次世代のシネマ音響ドルビーアトモス日本初上陸!映画の中にいるかのような臨場感
http://www.cinematoday.jp/page/N0058166

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。