ブルックリンを拠点に特撮監督を職業とする ルーク・ガイスビューラー氏とその息子が、気象観測気球を使って iPhone4 と HD ビデオカメラを宇宙に打ち上げ、撮影した映像を回収することに成功した。下記の映像はそのドキュメント映像である。
ガイスビューラー氏は気球をニューヨークのニューバーグから打ち上げた。
気球は1秒間に25フィート(約8m)の速度で浮上し、19マイル(約30km)上空の地球の表層にちょうど1時間後に到達したようだ。
カメラは空から見下ろした大地を捉え、そして雲の上の映像、さらには宇宙から見た地球を捉えている。
宇宙に到達した気球は破裂して、iPhone とカメラを入れたパックはパラシュートで地上へと戻った。
回収は、Appleが提供するMobileMeのサービスでiPhoneの位置情報を遠隔で取得し、iPhoneとカメラの入った包みを追跡することで迅速に行うことができたようだ。
そして、カメラは気球発射地点から北に約50kmほどの所にある木のなかで見つかった。
ガイスビューラー氏は気球から撮影された写真を同氏のウェブサイト「Brooklyn Space Program」に掲載しており、サイト上で2年目の活動に向けての資金を募るため、Tシャツやその他のグッズも販売している。
存在するサービスを組み合わせることで実現した夢。アイデアさえあればいろいろなことが実現可能になった世界に今いるのかもしれない。ハイテクながら手作り感があってなんだか素敵だ。
ただし、日本で行う場合は法律的な問題と危険性に関して、十分に配慮する必要がありそうだ。
Homemade Spacecraft from Luke Geissbuhler on Vimeo.
情報元:Father and Son Launch iPhone Into Space [VIDEO]