Twitterは万人受けではないに関して考える

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先日開催されたブロガーイベント。「Steve Rubel Blogger Round Table – Three Digital Trends for the New Decade」をUSTREAMで閲覧しているときにスティーブ・ルベル氏がこんなことを言っていた。

「少なくともアメリカではTwitterが横ばい。もうピークになったのかな。問題は皆が参加できるが、皆がうまく活用することができないのです。」

もちろん万人が使えるサービスではないだろう。では、いったいどういう人に向いていて、どういう人に向いていないのかを考えてみたい。

Twitterを楽しむうえでのポイントを定義してみる

まずTwitterを楽しむ上で必要なのは同じ関心、興味を持ったユーザーがいるかどうか。これは非常に重要である。なぜなら、同じ関心を持ったユーザーを見つけることが1つのTwitterの醍醐味であると感じるからだ。これを本筋として話しを進める。
Twitterはある意味、そのジャンルに精通した人がフォロワー数という形で浮き彫りになっている部分がある。
このテーマのことなら、○○さんをフォローしておくといいよ。といった推薦のされ方を頻繁に見かける。そして、その周りには関心のあるユーザーが集まってくるという構図があり、ある意味Twitter内に様々なジャンルのグループが出来上がっているという考え方もできる。
これによって、Twitter上であるテーマに関して議論が起こったり、情報交換が行われたりということが日常的に発生する。これは参加しない手はない。
「情報や知識の取得なら、ブログやらニュース記事があるじゃないか」と考える人もいるかもしれないが、140文字というシンプルさが手伝ってブログ記事にするまでもない情報や速報性のある情報がTwitterではばんばん流れてくる。これは他のメディアではない特徴である。

極端に向いている人と向いていない人を分類してみる

Twitterに求めるものという観点で考えて見よう。
向いている人

  • 自分が追求しているテーマに関心のある人と関係を築きたい人
  • コミュニケーションを積極的に取りたい人

向いていない人

  • 自分が追求しているテーマに関して他者と関わりたくない人
  • コミュニケーションをあまり取りたくない人
  • 会ったこともない人と関わりたくない人

同じテーマに関心がある人との関係性の構築

私はかなりTwitterを活用させていただいているが、使い始めてより有用性を感じ始めたのは、同じ関心を持った人との関係性を築くことができるようになってきてからだ。
私のツイートは購読しているRSSで厳選した情報や、考えを述べたい情報に出会ったときにツイートすることが基本としてあり、あとは何か思いついた時に考えをツイートする。
そして今月に入ってからはこのブログをスタートし、ブログを更新したときのお知らせもさせていただいている。
そのように積極的に情報や知識をツイートすることで、共通の関心を持った方がフォローしてくれたり、リプライや、RTをしてくれることがある。そのことで、同じ関心を持ったユーザーとの関係性の構築につながっていると感じている。
それは、自分のTwitter上でのテーマを明確にすることで、その傾向は強くなったと感じる。

コミュニケーションを取った方が面白い

私は、私宛てのメッセージを頂いた際は、なるべくリプライをするようにしており、気になるツイートを見つけた際には自分の考えも付け加えてRTしたり、発言者向けにメッセージを送ったりしている。
そうすると実際にあったときに、会話がしやすくよりよい関係性の構築にもつながる。
また、1度お会いするとまたツイートも違った感じで見えてくることもある。やはり私の場合は1度会った人の方がコミュニケーションは取りやすく、関係を継続する意味でもTwitterは有効であると感じる。

向いてない人に関して

自分が発言したことに関して、リプライが沢山くるとめんどくさいと思ってしまう人は、楽しめないかもしれない。特に毒を吐く人だと、反対意見のリプライが殺到し、神経をすりへらす恐れさえある。
また、コミュニケーションをあまり取りたくない場合は、自分が人気者でもない限りは楽しめないかもしれない。会ったことない人からメッセージが来ることに違和感がある人も同様だ。

もう1つの視点、米国にはFacebookがある

もう一つ別の観点で触れておきたい物としてFacebookの存在がある。
先日実施された富士総研の調査で、30代、40代はTwitterを情報収集に活用しているのに対して、10代、20代はリアルタイムのコミュニケーションツールとしてTwitterを活用しているというデータがあった。このリアルタイムコミュニケーションに関してはFacebookも得意としている。
Facebookはアメリカでは43%の普及率となっており、感覚的には周りの人はみんな使っている状態とのことだ。
Facebookは、Twitterと同じようにメインの機能がFriends登録しているユーザーの投稿やFacebookに関連した行動履歴、またはファン登録しているコミュニティの情報がタイムラインに流れてくる。
このことから、アメリカでは友人や知人との交流は主にFacebookで行われていることが考えられる。(もっとも私自身アメリカの友人は少ないので推測の域を出ていないが)
少なくとも、TwitterとFacebookで使い分けが行われているのは確かだろう。
もちろん日本にはmixiがある、しかしmixiのメインはやはり日記であり、mixiボイスは「おまけで付いている機能」という印象はぬぐえない。
Facebookは今年の1月に日本法人を立ち上げ、いよいよ本腰を入れてくる。
Facebookが普及の兆しをみせれば、Twitterにも変化が生まれるかもしれない。
今回は、1つの側面からしか書けていないと思う。他の視点からの考えがまとまったら、また書いてみたいテーマだ。

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。