サプライズが大成功!ビヨンセがソーシャルメディアのプロモーションだけで驚異的なセールスを記録

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ビヨンセが12月13日、iTunes Store独占配信で発売したニューアルバム「ビヨンセ」が発売から3日間で、米国で61万7200ダウンロード、全世界で82万8773ダウンロードを記録し、iTunes Storeで史上最速のアルバムセールを記録した。同時に世界104ヶ国で1位を獲得し、大きな話題となっている。アルバムには新曲14曲と、17個のビデオが収録されている。
2011年に発売したビヨンセの前回のアルバム「4」は31万枚のセールスだったことを考えると、この記録が当然の結果ではなかったことがわかる。

beyonce1

事前プロモーションも、大々的な宣伝も一切なし

驚くべきなのは記録的なセールスだけではない、このアルバムは事前のプロモーションも、大々的なプロモーションも一切行わず、突然販売を開始して生み出した結果であるということだ。
発売直前に行ったのは、Instagramで「Surprise!」というテキストと共にこのビデオを投稿しただけ。

この時点では情報が少なく、反応としてはざわざわした感じだったかもしれない。
そして、12月13日0時の発売と同時にメッセージ付きのビデオをFacebookに投稿。この投稿は32万件の「いいね!」と、7万件の「シェア」が行われた。YouTubeのオフィシャルチャンネルにもビデオを同時に投稿している。

現在ビヨンセのFacebookには5400万人、Instagramには800万人、YouTubeには100万人のフォロワーがいるが、ファンにとってはこんな形で突然アルバムを発売されたら、興奮せざるをえないだろう。マスメディアを通さず、ファンに直接語りかけるようなアプローチだからだ。これを見たときのファンの心理を想像しただけでも興奮してしまう。
当然のように、ソーシャルメディアで拡散され、この記録的なセールスを生み出す原動力となった。

Twitterでの拡散が視覚化されたデータが公開

もう1つ面白いのが、Twitter上でどのように口コミが広がっていったのかを視覚化したデータがTwitter社によって公開されたことだ。12日から13日の2日間の動きが地図上で確認することができる。最初は徐々に広がっていき、発売が開始された0時に爆発的なバズが生まれているのが面白い。発売から12時間で120万以上のツイートがされたようだ。
ケイティ・ペリーなどの著名人もBeyonceについてツイートして、盛り上げた。

beyonce2

Beyonce releases her new album online
ビヨンセの今回の成功は、ソーシャルメディアが持っている拡散力を、大いに証明するものとなった。
ビヨンセに元々多くのフォロワーがいたことが成功要素の1つであることは間違いない。しかし、ビヨンセが「Surprise!」と投稿したように、ファンを驚かせ、感動させるようなプロモーションを行うことで、大きな波を生み出せることが証明されたのではないだろうか。
また、徹底してプロモーションを行われないビヨンセの姿勢が、今回の成功につながっていると思われう。2013年の最後にとても面白いプロモーションに出会うことができた、2014年はソーシャルメディア上で、一体どんなプロモーションに出会うことができるだろうか。なんだか楽しみになってきた。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
share post to:
Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。