北川悦吏子氏「これから問題発言します」の波紋

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初のTwitterドラマとして4月15日22時からスタートした「素直になれなくて」の脚本家がドラマが始まる1時間ほど前にツイートした言葉が波紋を呼んでいる。

発言は以下のようなものだ。現在は本人の判断によって削除されている。


ソーシャルとの距離間

「これから問題発言をします」という切り出し方と発言のタイミングからして、ドラマへの注目を集めようという意図があったことは確かだろう。
しかし、あまりにもソーシャルメディアに適切でない発言である。この発言から、北川氏がソーシャルとは距離を置いていることが十分に伝わってくるからだ。
Twitterを知っていることが「エライ」ということは決してないことは誰でもわかっていることである。
問題は「脚本家としての立場」をおざなりにしている点だ。
北川氏は「側面的な事実を捉えただけで脚本は書けます」という宣言をしたようなものだ。
全体を捉えた上で1部を語るのとはわけが違う。私には責任放棄としか受け取れない。
Twitterを利用していない人はこのドラマを見て、Twitterがどいういうものか知る人もいるのだから。

そして、さらに発言は続く

Twitterには人と人との関係性が介在する意味では異質すぎる。 掃除機と一緒ということであれば、掃除機ドラマ「素直になれなくて」も成立するということだろうか。言葉の端々から違和感を感じる。

Twitterは視聴率にびくとも影響しない。これはいかにもマスしか捉えていない発言である。
ツイートしているユーザーに向けて、「あなたたちが見ようが見まいがたいした影響はありません」と言っているようなものである。
そして、北川氏はドラマが終わった後に自分から壁を作る発言をする。

物づくりをする人間として、わかる人間にだけわかればいいというスタンスを取りたくなるのはわかる。
ただ、ツイッタードラマと名打ったにも関わらずTwitterのユーザーを突き放してどうするんだろうか。
いや、むしろTwitterユーザーだけでなく、すべての視聴者を突き放すような発言である。
北川氏にはTwitterから聞こえる声には是非とも目を通して、参考にしていただければと思う。とてもよい意見もたくさん届いているはずだから。
せっかくTwitterを題材にした初のドラマが登場したのだから、是非ともユーザーを味方につけて頂きたかった。
昨日の北川氏の一連の発言からは、あまりにも距離があるようにしか感じられなかった。

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Author
Web制作会社にデザイナー、ディレクターとして従事後、フリーを経て、現在は株式会社プレイドに所属。