4月8日午前10時(日本時間4月9日午前2時)より次世代となるiPhone OS 4.0の発表が行われた。
iPadのレビューではじまったこのイベントは、 すぐに次世代iPhone OSの発表に移る。
1.まず飛び出したのがマルチタスク!
予想通り、マルチタスクが実現。ホームボタンのダブルクリックによって、立ち上がっているアプリが表示され、切り換えることができる。これにより様々なことが可能になる。
メールからブラウザを立ち上げても、簡単に元に戻れるように
いままではいちいちメールアプリが終了してから、ブラウザが立ち上がっていたが、今後はそうではなく、メールアプリが待機状態になるだけで、すぐに戻れるようになる。
バックグラウンドでSkypeの着信が可能に
これでSkypeの最大の問題が解決されてしまう。Skypeをバックラウンドで待機させ、着信があったときに受けることができるようになる。
電話会社にとっては脅威だと思うが、日本だけ使えないということがないことを祈るばかりだ。
バッテリーも大丈夫
ここで心配になるのがバッテリーの問題だ。
マルチタスクを実現するには、バッテリーを激しく消費してしまう問題があった、しかしジョブズは「その問題を解決した」と宣言した。
他にも様々なメリットが生まれるだろう。インターフェースも使いやすそうだ。
2.アプリ格納フォルダー
これはすごい便利だ。いままでアプリの整理はページごとのジャンル分けぐらいしかできなかった。
しかし、新たに「フォルダーに格納して整理する」という選択肢が生まれた。これによって、例えば「カメラアプリのフォルダー」「英語学習アプリのフォルダー」といった感じで、管理が シンプルになるだろう。
さらに、いままでiPhoneで持ち歩けるアプリが180だったところ、 2160アプリを所持することが可能になる。
3.Gmailのように1つのフォルダで複数アカウントの管理が可能に
新たに複数のアカウントを1つの受信フォルダで管理することができるようになる。
そして、スレッドによる表示や 添付ファイルのアプリ連携が可能になる。
4.iBooksが利用可能に
iPhoneからもiBook Storeが利用できるようになる。もちろんiPadとiPhoneそれぞれで購入する必要はない。
5.iAdの発表
噂通り、iAdが発表された。
広告の設定はとても簡単で、6割が開発者。4割がAppleの取り分となる。
HTML5を使用すれば、インタラクティブな広告が実現できるとのこと。
6.その他
- ソーシャルゲームプラットフォーム「Game Center」の発表
- ホームスクリーンの壁紙が変更可能に
- Bluetoothキーボード対応
- カメラの5倍デジタルズーム
- 動画撮影時のタップフォーカス
- バックグラウンドで位置情報が取得可能
- 画像アップロードなどの動作をバックグラウンドで可能に
- アプリをギフトとして贈れる
重要と思われるもの
- iPhone4.0の正式リリースは夏(つまりiPhone発売は夏?)
- iPhoneOS4.0はiPhone3Gは非対応
- 対応はiPhone3GSまたは、最新型のiPod touchのみ
- iPad向けのOS4は秋を予定しているとのこと。
iPhone4.0の進化は、よりiPhoneの利便性が高まることを期待せずにはいられないものだ。
いまから非常に楽しみで仕方がない。
なお、このイベントの動画は下記よりご覧いただける。
Apple iPhone OS 4 Event
iPhone4が発表された6月4日のWWDCの模様はこちらから
http://techse7en.com/archives/975281.html