本日、日経新聞にて以下の発表がされた。
「iPad」に雑誌配信、「おとなの週末」など38誌
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100312ATDD050CD11032010.html
記事の配信を決めたのは講談社の「おとなの週末」や扶桑社の「SPA!」、主婦の友社の「ef」など38誌。各誌数百円前後で読める。実際のサービス開始までにさらに増える可能性がある。(日経新聞)
iPadと雑誌は非常に相性が良いと感じており、雑誌をiPadで読むようになることが多くなるのではないだろうか。
iPhoneでも雑誌読めるよね?
すでに雑誌の配信はiPhoneでも実現しており、ある意味iPhoneがiPadに変わっただけで真新しいものではないと感じるかもしれない。代表されるのが「MAGASTORE」だろう。
しかし、iPhoneで雑誌を読むというのはあまりにも無理があった。そもそも雑誌とのサイズが違いすぎる為、iPhone用に読みやすいインターフェンスを提供する必要があり、それはつまり「雑誌のコンテンツをiPhoneで見れるようにした」ということであり、雑誌の良さを再現しているとはいえない。ある意味別物だ。
正直その印象としては、雑誌のあのパラパラめくって面白そうな所に目を止めて読む”楽しい感じ”が損なわれ、「雑誌よりもめんどくさい」という印象はぬぐえず、雑誌がすでに雑誌でなく、無理矢理iPhoneで読めるようにしたにすぎない。
しかし、iPadならどうだろう。限りなく雑誌と同じ感覚で読めるのではないだろうか。
先日Wiredの電子書籍化のデモ映像が流れて話題になった。これを見るとまさしく雑誌の楽しさも再現できているという印象があり、非常に楽しそうだ。
もう1つの視点:実は雑誌の処理で困ってる人は多い
「雑誌は読むときはいいけども、すぐに捨てるのもなんだかもったいない」ということで、とりあえず取っておく人も多いのではないだろうか。大抵再び開かれることはないが、私の家にも雑誌用の本棚が2つもあり捨てるタイミングにかなり悩む。
そして、最近の動きとして雑誌をデジタル化して必要なページのみ保存する人が増えてきているようだ。Amazonで「裁断機のレビュー」を見ると、書籍の裁断に関してのレビューで埋め尽くされていることに驚く。
デジタル化のメリットとして、好きなページのみを残しておく際に管理が楽だし、タグを紐づけておけばすぐに取り出すことができる。ただ、「裁断機をかけてスキャンしてデジタル化」という行為は一般的に見て敷居が高い。やはり最初からデジタルな方が便利だ。
上記の電通のサービスがそこまで気を回してくれるかはわからないが、ページごとにスクラップできるというのは1つのポイントになるだろう。
新しいライフスタイルを生み出すiPad
最後に私がiPadに期待する部分について触れておきたい。iPhoneがそうだったように、iPadはユーザーに新しいライフスタイルを生み出すだろう。いままで考えなかったような使い方がごく自然に生まれていくことが予想される。
「PCとiPhoneの間に何かが必要だ」この答えとしてのiPadだ。必要ないと言えば必要ない。ただあるといままでと違う楽しさや利便性をもたらしてくれる。そんな存在になるだろう。そんなに複雑な話しではない。
iPadで注目されるのは、電子書籍だがあくまで1つのパーツにすぎない。ただしiPadの中で本とのマッチングは重要なテーマにもなるだろう。iPadのある生活が楽しみでならない。